8月中旬。
京都市上京区の梨木神社(なしのきじんじゃ)に参拝してきました。
梨木神社は、京都御苑の東側に建っているので、京都御苑内を散策した時にはお参りしておきたいですね。
緑に包まれた境内
梨木神社の最寄り駅は、地下鉄今出川駅です。
駅から、東に10分程度歩くと梨木神社に到着します。
梨木神社と京都御苑の間にある道にやってきました。
この道は人が少なく静かです。
また、背の高い木が日差しを遮ってくれているので、夏でも比較的涼しいです。
上の道の中ほどから、梨木神社の境内に入ると、手水屋があります。
手水屋から流れる水は、名水の染井です。
いつも、地元の方たちが列を作って水汲みの順番待ちをしているのですが、この日は誰もいませんでした。
手水屋の貼り紙を読むと、水汲みは5リットルまで100円となっています。
以前は浄財がいくらという決まりはなかったのですが、どうやら井戸ポンプの修理をするとのことで、そのために寄付を募っているみたいですね。
また、近年はマナー違反も目立っており、改善されないようだと水汲みを制限するとの注意も書かれていました。
私も、以前に染井を汲ませてもらったことがありますが、口当たりのやわらかい美味しい水でしたよ。
ちなみに社務所では、500mlのペットボトルに入った水も用意されており、初穂料は200円とのこと。
手水屋で手と口を清め、神門に向かいます。
神門の周囲は、カエデと萩の葉がいっぱい。
神門をくぐって拝殿の前にやって来ると、こちらも萩がたくさんの葉を付けていました。
梨木神社は、萩の宮とも呼ばれていることからもわかるとおり、萩の名所であります。
9月になると、境内にたくさん植えられた萩が、赤色や白色の花をたくさん咲かせますから、その頃に参拝するのがおすすめです。
本殿前も萩の緑色がいっぱい。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
梨木神社は、明治時代に創建された比較的新しい神社です。
祭神は、三条実萬(さんじょうさねつむ)と三条実美です。
三条実美は、幕末に活躍した公家として知られていますね。
禁門の政変で一時都を落ちて長州に逃れましたが、明治維新で中央に返り咲きます。
また、東京遷都で御所廃止の声が上がる中、三条実美がこれに反対したおかげで、現在も京都御苑が残っています。
本殿にお参りを済ませ、神門を出ます。
神門の近くの萩は、早いもので赤色の花が咲き始めていましたよ。
参道にも多くの萩が植えられていますが、まだ花はほとんど咲いていませんでした。
萩が見ごろを迎えるのは9月中旬ですから、たくさんの花が咲くまで、あと1ヶ月ほど待たなければいけませんね。
参道では、ムクゲが咲いていました。
ムクゲは、夏を代表する花のひとつ。
緑いっぱいの梨木神社の参道で、薄い紅色の花が目立っていましたよ。
最後に鳥居を見上げて、梨木神社を後にしました。
なお、梨木神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。