7月17日。
京都では毎年この日に祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行が行われます。
その山鉾巡行を見るため、京都市中京区の河原町御池に行ってきました。
月鉾と山伏山
前祭の山鉾巡行は、四条烏丸から四条河原町を経て河原町御池までやってきます。
午前11時頃に河原町御池に到着すると、月鉾が交差点に入って来てました。
すでに何基かの山と鉾は、河原町御池を過ぎて西へと向かったようです。
月鉾が交差点で辻まわしの準備をしている中、山伏山がゆっくりと近づいてきました。
山の上には御神体の山伏が立っています。
月鉾の次に交差点に入った山伏山は、軽快に回転し向きを西に変えます。
そして、烏丸御池方面へと去っていきました。
油天神山と太子山
続いて油天神山(あぶらてんじんやま)の登場です。
山には鳥居が立っています。
鳥居の奥には小さな祠があります。
油天神山は、全体的に赤色なのでよく目立ちます。
交差点を回転し、烏丸御池方面へ。
姿が小さくなっても、赤色がよくわかりますね。
油天神山の次にやってきたのは太子山(たいしやま)。
御神体があっちを向いてますね。
今回は、河原町通の東側の歩道で観覧していたのですが、西側の歩道の方が御神体を見やすいです。
地下に潜って西側に行っておくべきでした。
鶏鉾と木賊山
山が3基続いた後、鶏鉾(にわとりほこ)が雄大な体をゆっくりと前に進めてきます。
鉾の上の方には、たくさんのはやし方が乗っています。
鶏鉾は、中国・堯の時代、天下がよく治まって太平が続き、訴訟用の太鼓に用がなくなり鶏が巣を作ったという故事を題材にした鉾です。
河原町御池の交差点に入った鶏鉾。
方向転換のための辻まわしは、1回では終わりません。
2回、3回とちょっとずつ向きを変え、鉾がしっかり西をむいたところで音頭取の合図に従って再び進み始めます。
鶏鉾の次は、木賊山(とくさやま)の登場です。
世阿弥作の謡曲「木賊」を題材にしています。
山の上には我が子をさらわれて1人で信濃国伏屋の里で木賊を刈る老翁の像が乗っています。
木賊山も交差点で回転した後、西へと去っていきました。
この後も前祭の山鉾巡行を観覧しましたが、河原町御池での観覧はここまでです。
次は、河原町御池から四条河原町に南下しながら山鉾巡行を観覧します。