9月中旬。
京都市東山区の金剛寺に参拝してきました。
金剛寺と呼ばれているお寺はいくつかありますが、今回、参拝した金剛寺は八坂庚申堂の愛称で親しまれている金剛寺です。
八坂庚申堂は、それほど大きなお寺ではないのですが、観光客の方に人気のあるお寺です。
人気の理由のひとつは、お堂に吊るされているたくさんのくくり猿です。
お手玉のようなくくり猿
八坂庚申堂の最寄り駅は、京阪電車の祇園四条駅です。
駅からは南東に徒歩約15分です。
市バスの「清水道」からだと、八坂通の緩やかな坂道を5分ほど上れば、八坂庚申堂の山門の前に到着します。
山門の前には、夢見坂と刻まれた石柱が立っています。
夢見坂は、もしかして今上ってきた八坂通のことなのでしょうか。
ちなみに八坂庚申堂より少し坂を上ったところに八坂の塔が建っています。
境内に入ります。
境内の中央に賑やかなお堂が建っています。
遠くから見ると、水風船が吊るされているように見えますが、そうではありません。
実は、この水風船のようなものが、くくり猿なのです。
サルは、欲のままに自由に走り回ります。
人間の心の中にも欲望があります。
放っておけば、人間もサルのように自由気ままに欲望を満たそうとしてしまいます。
お手玉のように見えるくくり猿は、手足を縛られたサルで、人間の中にある欲望にたとえたものだとか。
くくり猿に願い事を叶えてもらうためには、欲をひとつ我慢するのが秘訣です。
なお、くくり猿の初穂料は500円です。
それでは、本堂で、欲をひとつ我慢して願い事を祈願しましょう。
大きな欲はなかなか我慢できませんから、小さな欲を我慢して小さな願い事を叶えてもらうことにします。
本堂にお参りをした後は、境内を散策。
散策と言っても、境内を見渡す程度なのですが。
灯籠の足元に動物の姿が浮き彫りになっている瓦が置かれていました。
ニワトリ、ヘビ、ウサギが彫られています。
どうやら干支の動物たちのようです。
こちらは、ヘビ、トラ、イヌ、ヒツジ。
十二支は揃っていないようですね。
境内の散策を終えたので、外に出ましょう。
山門の近くに設置された八坂庚申堂を示す大きな石の上の方に見ざる、聞かざる、言わざるの三猿が刻まれていました。
見たい、聞きたい、言いたい、どれも人の中にあるちょっとした欲望ですね。
変な揉め事を増やさないようにするためには、これらの欲望を我慢することが大切です。
なお、八坂庚申堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。