9月中旬。
京都市東山区の安井金比羅宮に参拝してきました。
安井金比羅宮は、悪縁を切り良縁を結ぶ神社として知られています。
良縁祈願の神社では若い女性の参拝が多く、安井金比羅宮も例にもれず、いつも多くの女性で境内が賑わっています。
拝殿でお参り
安井金比羅宮には、京阪電車の祇園四条駅から南東に10分ほど歩くと到着します。
市バスだと、「東山安井」で下車してすぐです。
今回は、東山安井のバス停から近い、東大路通に面した鳥居から安井金比羅宮に参拝することに。
鳥居をくぐって参道を進みます。
参道脇は駐車場になっていて、あまり神社らしい参道ではありません。
でも、しばらく歩けば、神社らしい参道が現れます。
社務所の近くに手水屋があるので、まずは両手と口の中を清めます。
いつもながら、社務所の近くでは若い女性の列ができていました。
彼女たちの目的は、縁切りと縁結びのご利益を授けてくれる断叶の碑の穴をくぐることです。
前からくぐれば縁切り、後ろからくぐれば縁結び。
つまり、穴を往復すると、悪縁を切って良縁に恵まれるわけです。
それでは、拝殿にお参りをしましょう。
拝殿の奥に本殿が建っていますが、安井金比羅宮では、本殿の前まで進まず、拝殿の前でお参りをします。
こちらでも、悪縁を切って、良縁が結ばれるようにしっかり祈願しておきましょう。
八大力尊社
境内の北側へ向かいます。
すると、まだ建てられて間もない小さな社があるのに気づきました。
この社は、八大力尊社です。
八大力尊社の中に入ると、8体の石仏のような四角形の石が祀られていました。
祀られているのは、八大力尊です。
昔、当地には蓮華光院が建っており、そのお堂の柱を支えていた力石が、八大力尊だと伝えられています。
蓮華光院は、明治4年(1871年)に神仏分離の影響を受けて、鎮守社であった金比羅宮を残し、大覚寺に合併されました。
その後、地中から発見された御像を奉祀したのが八大力尊社だとか。
八大力尊社の説明書によると、8体の石像は、基壇の一部として建物を支え続けていたことに由来して、基礎を固めて困難や逆境に打ち勝つ力、社会を生き抜く能力を授けてくれる神様として信仰されているようです。
現在では、基礎能力の向上、スキルアップのご利益を授けてくれると崇敬されているとのこと。
何事も土台が肝心。
スポーツでも、芸事でも、仕事でも、基礎能力の向上とスキルアップをしっかり祈願しておきたいですね。
ちなみに社殿が建て替えられたのは、平成27年(2015年)です。
だから、建物がピカピカだったんですね。
同年10月10日には、大覚寺門跡とともに正遷座祭も斎行されたそうです。
八大力尊社の隣には、久志塚もあります。
毎年9月の第4月曜日に櫛まつりが催されるので、その時に安井金比羅宮に参拝するのも良いですね。
なお、安井金比羅宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。