京都市北区に天寧寺というお寺が建っています。
最寄駅は地下鉄鞍馬口駅で、東に5分ほど歩くと到着します。
天寧寺は、それほど大きなお寺ではなく、また観光寺院でもありません。
なので、京都観光で天寧寺に訪れる方は、あまりいらっしゃらないと思います。
そんな観光とは関係のなさそうな天寧寺ですが、ここには一度は観ておきたい景色があります。
雄大な比叡山がすっぽり
天寧寺に到着して最初に目にするのが、下の写真の山門です。
山門をくぐると境内の中に入ることができますが、すぐに境内に入ってはいけません。
まずは、山門の中央に体が来るように道路に立ちます。
そして、ゆっくりゆっくり山門に向かって歩いて行ってください。
屋根が視界から消えた辺りで一旦停止。
この位置から山門越しに比叡山を眺めてください。
なんと、雄大にそびえる比叡山が山門の中にすっぽりと収まって見えるのです。
まるで、額縁の中に比叡山を入れたようです。
天寧寺の山門は額縁門とも呼ばれていますが、その名は山門越しに見た比叡山の景色が由来となっています。
上の写真の中央に写っているのが比叡山です。
写真だと小さな山に見えますが、実際に見てみると雄大な比叡山が額縁に収まっているように見えますよ。
また、額縁門からの眺めは、全く近代的な建物が見えないので、自然の中にいるように感じさせてくれますね。
額縁門と比叡山の間にビルが建たないことを祈ります。
境内のサルスベリ
額縁門からの比叡山の景色を楽しんだ後、境内に入ってみました。
訪れた日は8月上旬で、そろそろフヨウが見頃を迎える頃です。
しかし、境内をあちらこちらと歩いて回ったのですが、フヨウの花は咲いていません。
どうやら、まだ時期が早かったようですね。
代わりと言っては何ですが、境内にはサルスベリの花が咲いていました。
それほど多くはありませんでしたが、ピンク色の花と緑の葉が夏らしいですね。
近くで見るとボリューム感があります。
天寧寺の境内には、他にも京都市登録天然記念物の大きなカヤの木など、興味深いものがいろいろとありますよ。
晴れの日に京都に訪れた時は、天寧寺にも立ち寄って、額縁門から比叡山を眺めてみてはいかがでしょうか。
雄大な比叡山が、すっぽりと額縁門に収まっている姿を見ると、なんだか不思議な感じがしますよ。
なお、天寧寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。