11月16日に京都市左京区の三宅八幡宮で紅葉を観賞した後、隣に建つ三明院(さんみょういん)にも行ってきました。
三宅八幡宮があまり人がいなかったので、三明院もほぼ無人の状態でした。
おそらく、紅葉を目当てに三明院を訪れる人はほとんどいないのではないでしょうか。
日差しを浴びて輝く紅葉
三明院の最寄り駅は、叡山電車の八幡前駅です。
駅から東に5分ほど歩くと三宅八幡宮の境内に入ります。
そのまま境内を横切ると、三明院の多宝塔が見えてきます。
多宝塔の下には、ほぼ見ごろを迎えた紅葉が朝の日差しを浴びて、キラキラと輝いていました。
晴れた日の紅葉狩りの良さは、赤く透き通るようにモミジが見えることですね。
以前に三明院に来たときは、門が閉まっていたように思ったのですが、今回は境内に入れました。
近くにいらっしゃった男性の方が、境内に入って多宝塔にも上れると教えてくれなければ、外からモミジを眺めるだけだったでしょう。
教えていただいてありがとうございました。
急な石段を上って境内に入ります。
そして、正面に建つ本堂にお参りです。
三明院は、真言宗醍醐寺派のお寺で、明治39年(1906年)に創建されたそうです。
本堂の正面には、上の方が色づいたカエデの木がありました。
その奥に見えるのは、先ほど見上げた多宝塔です。
多宝塔付近から紅葉を見ると、下の方が赤く輝いていました。
日当たりの良い葉は、見ごろを迎えていますが、まだ木全体が赤く染まるには、あと3日以上かかりそうです。
多宝塔からの眺め
多宝塔の前に来るとスリッパが用意されていたので、靴を脱いでそれに履き替えて多宝塔に上がります。
多宝塔から東を向くと、眼下に紅葉風景が広がっています。
こうやって見ると、カエデの葉が上から色づいていくのがよくわかります。
西を向くと青空に薄く線を引いたような雲が浮かんでいました。
何とも清々しい景色です。
民家は見えるものの、背の高いビルが全くありません。
これが京都のすばらしいところです。
この景色を眺めているだけでも心が浄化されていくようです。
多宝塔から降りて再び境内へ。
境内の紅葉と木漏れ日が、秋らしさを感じさせます。
鎮守社の香取大明神の頭上の紅葉は、あと少しで見ごろを迎えそうです。
石段上から見下ろす景色。
赤色と緑色のモミジが混ざり合っています。
石段脇では、お地蔵さまたちが参拝者を見守っていらっしゃいます。
お地蔵さまの姿は、不思議と心を和ませてくれますね。
門から外に出て、もう一度、多宝塔を見上げます。
モミジと一緒に眺める多宝塔は、何度見ても飽きませんね。
三明院は、旅行者や観光客にはほとんど知られておらず、地元の方が通りすがりに眺めていく程度です。
境内はとても静かなので、落ち着いて紅葉狩りをしたい方におすすめですよ。