毎日の食事で欠かせないもの。
それは、箸でもスプーンでもなく歯ですよね。
毎日、美味しく食事をするために歯は大切です。
とは言え、知らず知らずのうちに虫歯になってしまい、歯の痛みが治まらなくなったことを経験している方は多いはず。
二度とそのようなことにならないように歯の手入れを入念に行っていても、また歯痛が襲ってきて夜も眠れなくなると今度は体の他のところが疲れてきたりします。
そうならないように歯科で定期的に歯を診てもらった方が良いですね。
また、歯痛がどうしても我慢できない時は、白山神社に歯痛平癒の祈願に参拝すると良いでしょう。
後桜町天皇の歯痛も治った
白山神社は、京都市中京区にある京都市役所から北西に5分ほど歩いた辺りに建っています。
御池通から麩屋町通を北に歩くと、右側に石造りの鳥居が見えてきます。
ここが白山神社の入り口です。
境内は家1軒分ほどの広さ。
決して大きな神社ではないですが、京都市内の歯痛平癒祈願の社として白山神社は知られています。
鳥居をくぐり境内へ。
南向きに建つ本殿には、菊理姫尊(くくりひめのみこと)、伊奘諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀られています。
白山神社が歯痛平癒のご利益を授けてくれると言われるようになったのは、後桜町天皇が歯痛で悩まれている時に女官が当社に参拝し、神箸と神塩を受け天皇の歯につけたところ、たちまち平癒したと伝えられているからです。
私は、今のところ歯が痛むことはありませんが、健康な歯を維持できるようにしっかりとお参りしておきましょう。
白山神社の創建はとても興味深いです。
平安時代末期の治承元年(1177年)に加賀白山社の僧都が神輿3基を担いで強訴(ごうそ)に及びました。
強訴とは、簡単に言うと僧たちが自分たちの要求を聞き入れないと天罰が下ると朝廷を脅し、目的を達成する行為です。
しかし、加賀白山社の僧都の強訴は聞き入れられませんでした。
そのため、僧都は路上に神輿を放り出して帰っていきます。
その時路上に放置された神輿1基を祀ったのが、白山神社の始まりと伝えられています。
天罰が下るぞと脅しておきながら神輿を捨てていくとは、あきれた僧都ですね。
ちなみにこれより数十年前に平清盛が強訴の神輿に矢を射る事件を起こしており、その時、清盛に天罰は下りませんでした。
この時の平清盛の行為があったから、加賀白山社の僧都の強訴を朝廷が拒絶したのかもしれませんね。
境内には、猿田彦大神、白菊大神、天満宮を祀った末社もあります。
厄除け、商売繁盛、学業成就にご利益がありそうなので、こちらにもお参りをしておきましたよ。
自分の歯でいつまでも食事をできるように定期的に歯医者に行って、白山神社にもお参りをしておけば、歯の健康を維持できそうですね。
歯痛で悩んでいる方も歯科で診てもらった後にお参りをすると良いのではないでしょうか。
なお、白山神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。