京都市上京区の京都府庁では、毎年、春になると観桜祭が行われます。
2015年は3月21日から4月7日まで。
観桜祭の期間は、府庁の旧本館が解放され、その中庭に植えられている立派な桜を観賞できます。
私が府庁を訪れたのは4月3日。
時期的には、桜が最も美しいころです。
容保桜が満開
京都府庁には、地下鉄丸太町駅から北西に10分ほど歩くと到着します。
入口の門は府庁らしく威厳があります。
その奥に見えるのが旧本館です。
この日は、あいにくの雨。
でも、旧本館の中から中庭の桜を観賞できるので問題ありません。
ただ、できることなら中庭を歩きたいんですけどね。
中庭の正面にどっしりと立っているのは祇園枝垂れ桜です。
すでに見ごろを過ぎており、華やかさは失われていました。
祇園枝垂れ桜の左には、満開になった容保桜(かたもりざくら)と大島桜。
容保桜は、幕末にこの地に京都守護職が置かれ、その任務に就いた会津藩主の松平容保の名にちなんで命名された桜です。
晴れていたらもっと美しいのですが。
祇園枝垂れ桜の右側には、2本の紅枝垂れ桜が植えられています。
下の写真だと、左側が八重紅枝垂れ桜で、右側が紅一重枝垂れ桜です。
2階から見下ろす桜
京都府庁の桜は、建物の2階から見下ろせるのも良いですね。
普段は、見上げるばかりの桜ですが、見下ろす桜は、また違った見え方をします。
2階から見た容保桜は、まさに満開。
1階から見た時よりもボリュームを感じます。
大島桜は下の方の花が、かなり散っていますね。
ちなみに中庭には大島桜が2本あります。
1階から見た大島桜は満開でした。
上の写真に写っている2階から見た大島桜は、1階から見た大島桜の後ろに植えられているものです。
2階の窓から見る八重紅枝垂れ桜は、満開に見えますね。
でも、満開に見えるのは木の上のほうだけで、下の方はまだ5分咲き程度です。
一重の紅枝垂れ桜は満開。
やはり、上から見下ろす方がボリュームがあります。
さて、2015年から旧本館の中庭には、新たに1本の八重桜が植えられました。
この八重桜の名は、「はるか」といいます。
名付け親は、女優の綾瀬はるかさん。
2月に福島県から贈呈されたこの桜は、思川(おもいかわ)と手弱女(たおやめ)の交配と考えられる新種です。
花弁は基部が白色に近い淡紅色で14枚から19枚の八重咲きとのこと。
2013年の大河ドラマ「八重の桜」で、綾瀬さんが主人公の新島八重を演じた縁で名付け親となったようですね。
まだ、腰くらいの高さしかないですが、いずれは他の桜と同じくらい背の高い桜に育つことでしょう。
今後も、はるかを見守っていきたいですね。
はるかの近くでは、濃い紅色の花をたくさんつけた桃がありました。
この桃も、いずれは大きくなるんでしょうね。