7月17日に四条河原町に祇園祭の前祭(さきまつり)山鉾巡行を観覧に行きました。
月鉾まで辻回しが終わったところで、ちょっと一休みといった感じで、小ぶりの山が3基、四条河原町の交差点にやってきました。
とは言え、山を曳いている方たちは、決して楽ではないでしょうね。
白楽天山
18番目に四条河原町にやってきたのは、白楽天山です。
山上に立っている白い着物を着た人形が白楽天です。
白楽天は何をしているのかというと、写真では分かりませんが、その奥にいる道林禅師に仏法の大意を問うているんですね。
前懸の絨毯は16世紀ベルギー製。
交差点の中央までやってきた白楽天山は、担ぎ手に持ち上げられ、河原町通の方向に向きを変えます。
無事90度回転して向きを変えることができたかなと思ったら、そのまま山が回転し続けます。
白楽天山は、他の山とは異なり、1回転してから、もう一度90度回って、北向きになるんですね。
これには、沿道の観覧者も大喜び。
盛大な拍手をもらいながら、河原町通を北に進んでいきました。
保昌山
白楽天山の後に四条河原町にやってきたのは、19基目の保昌山(ほうしょうやま)です。
山上にいるのは、平井保昌。
和泉式部のために紫宸殿前の紅梅を手折ってくる姿をあらわしています。
宵山には、縁結びのお守りを授かることができますよ。
交差点の中央で持ち上げられた保昌山は、90度回転して向きを北に変えます。
そして、そのまま河原町通を北上していきました。
郭巨山
ちょうど20基目となるのが郭巨山(かっきょやま)です。
郭巨山は、母と子を養うことができず、思い余って我が子を山へ埋め捨てようとしたところ、黄金の釜を掘り当て、母親孝行をしたという中国の史話「二十四孝」のひとりである郭巨の故事を題材にした山です。
交差点の中央でいったん停止した郭巨山を担ぎ手が持ち上げ、90度回転させます。
そして、他の山と同じように河原町通を北に向かって進んでいきました。
鉾は辻回しに時間がかかりますが、山は、短時間で向きを変えることができます。
持ち上げたら10秒もかかりません。
3つ連続で山が来ると、速やかに巡行が進むので、ぼーっと待っている時間が短くて良いですね。
この後は、放下鉾、岩戸山、船鉾とやってきます。