12月上旬に下御霊神社に参拝した後、寺町通を北に約5分歩き、京都市上京区の廬山寺(ろざんじ)を訪れました。
廬山寺は、紫式部が源氏物語を書いた邸宅跡に建つお寺で、2月の節分の行事が大変賑わいます。
普段は、それほど参拝者が多くはなく、特に12月はほとんど人がおらず静かにお参りできます。
冬の到来を感じる境内
廬山寺には、地下鉄の今出川駅から南東に約8分歩くと到着します。
京阪電車の出町柳駅からだと、南西に徒歩約8分です。
廬山寺の山門の前に到着。
この日は、晴れていましたが、冬の寒さを感じさせる空でした。
山門をくぐると正面に元三大師堂があるのでお参りをしましょう。
境内のカエデは、ほとんどが枝だけの状態となっていました。
地面には、モミジも残っていません。
木々の枝から葉がなくなると、冬に入ったなと感じますね。
源氏庭の拝観入り口となっている玄関付近では、まだ紅葉が残っていました。
源氏庭の南側の参道を東に向かって歩きます。
この辺りのカエデも、ほとんどの葉を散らしており、秋が終わったことを実感します。
源氏庭の東側にも、比較的多くのカエデが植えられているのですが、こちらも、すでに紅葉は終わっていました。
この辺りは、桜も数本植えられており、春には華やかな景色となりますが、今は、その桜の木からも葉がなくなっています。
境内の北東角には慶光天皇(きょうこうてんのう)の陵があります。
再び、玄関付近に戻って来ると、桜がちらほらと咲き始めていました。
品種は何でしょうか。
この時期に咲く桜は、フユザクラ、カンザクラ、シキザクラなどがありますが、それらのどれかでしょうか。
桜は、春に咲くものだとの印象が強いですが、秋から冬にかけて咲く品種もあります。
殺風景な冬に桜を見つけると、ちょっと嬉しくなりますね。
境内の北西角の山門付近のカエデが、オレンジ色のモミジを少しだけ残していました。
風が吹けば一気に散ってしまいそうです。
モミジが散るのに合わせるかのようにナンテンの葉が赤くなり始めていました。
枝には、赤い実もたくさんなっています。
廬山寺の境内は、本格的な冬を迎えようとしていましたよ。
この後は、北隣の清浄華院に法成寺跡から出土した礎石を見に行きます。
なお、廬山寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。