10月中旬に京都市南区の東寺を参拝した後、東に約5分歩き伏見稲荷大社御旅所を訪れました。
伏見稲荷大社御旅所は、伏見区にある伏見稲荷大社の御旅所で、4月下旬から5月3日まで行われる稲荷祭では、5基の神輿がここにやって来ます。
10月は何も行事がないので、御旅所には、ほとんど人がいませんでした。
御旅所の建物たち
伏見稲荷大社御旅所には、近鉄電車の東寺駅から北に約5分歩くと到着します。
南側の鳥居の前にやって来ました。
鳥居をくぐって境内に入ると、中央に参道があり、左右には樹木が多く植えられています。
付近は、大型スーパーやホテルなどが建ち並び近代的なのですが、御旅所の中は緑が多く都会のオアシスのような雰囲気を漂わせています。
伏見稲荷大社御旅所は、かつては七条油小路と八条坊門猪熊の2ヶ所に分かれていたのですが、天正年間(1573-1592年)に現在地に移転しました。
境内の東側には、4つの社殿があります。
南から太神宮、御旅殿、上命婦(かみのみょうぶ)社、下命婦(しものみょうぶ)社と並びます。
こちらは、太神宮で、天照皇大神と豊受皇大神が祀られています。
その名のとおり、伊勢神宮を小さくしたような社殿です。
他の社殿より一回り大きな社殿が御旅殿で、稲荷大神が祀られています。
御旅殿の北隣に建つ上命婦社。
上命婦社の北隣に建つ下命婦社。
説明書によると、これらの社殿は、平成27年(2015年)に竣工しましたが、御旅殿を除く社殿には神宮の御遷宮後古殿舎に使用の材が使われたとのこと。
境内の北側には、稲荷祭のときに5基の神輿を保管する奉安殿です。
奉安殿の西側には社務所がありますよ。
境内の西側に建つ横に長い建物は、神輿台車庫です。
昔ながらの酒蔵のような景観です。
神輿台車庫の北側に建つのは神楽殿です。
戸が閉まっているので、中の様子は全くわかりません。
奉安殿、神輿台車庫、神楽殿は、平成19年(2007年)より順次整備が行われました。
また、周囲の玉垣は明治40年(1907年)に氏子により新設され、令和元年(2019年)に改修されています。
境内の南側の芝生には、無造作に手水鉢が置かれています。
手水鉢の近くには、円形の大きな石もありました。
南西角に祀られているのは、一九大明神です。
どのようないわれがあるのかは、わかりません。
境内の建物を一通り見たので、そろそろ伏見稲荷大社御旅所から出ることに。
あまり訪れる人がいないですが、東寺を参拝した後にぜひ立ち寄ってください。