10月中旬。
京都市東山区の建仁寺にオチャノキを見に行った後、北に10分ほど歩き大将軍神社に参拝しました。
大将軍神社は、三条通から少し南に下ったところにあり、立地が良いのですが、境内で参拝者の姿を見ることは稀です。
平安時代から続く歴史ある神社なのですが、今は境内が狭く、そのように感じないことが、訪れる人が少ない理由でしょうか。
再建された拝殿
大将軍神社の最寄り駅は、地下鉄の三条京阪駅または京阪電車の三条駅です。
どちらの駅からも、南東に徒歩約5分で、大将軍神社に到着します。
境内の南西角に立つ鳥居をくぐります。
境内に入ると中央に拝殿、そして、その奥に本殿が建っています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿には素戔嗚命(すさのおのみこと)、相殿には藤原兼家が祀られています。
大将軍神社は、平安遷都(794年)にあたり、王城鎮護を目的に京都の四方に祀った大将軍社の一つです。
その歴史は1200年を超えており、京都の中でもかなり古い神社です。
本殿の後ろには、樹齢800年と伝わるイチョウの巨木が立っています。
数年前には、台風で葉がすべて吹き飛ばされましたが、今は緑色の葉をたくさん付けており、晩秋に黄葉するのが楽しみです。
大将軍神社は、風の被害を何度も受けており、2017年には、境内西側の荒熊稲荷社が強風で倒れたエノキの下敷きになり破壊されてしまいました。
その荒熊稲荷社は、翌年に再建され、朱色の社殿が今もピカピカしています。
社殿の前のキツネもピカピカ。
それでは、商売繁盛を祈願しましょう。
強風で折れたエノキは、今は下の部分だけが残り、幹はたくさんの葉で覆われています。
2018年には、台風の被害に遭い、ご神木が拝殿に直撃し倒壊する被害を受けました。
2年続けての風の被害で、経済的にも打撃を受けたのですが、2019年中に再建されています。
まだ再建されたばかりで屋根は真新しいのですが、柱は黒くなっており、古社の建物らしい姿になりつつあります。
見上げる拝殿。
天井は、まだ新鮮さを感じますね。
私が大将軍神社を訪れた日は、人が全くいませんでした。
普段から人が少ない神社なので、特に違和感はありません。
でも、そろそろ京都に旅行者や観光客が戻ってきても良い頃なのですが。
なお、大将軍神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。