9月末に京都市下京区の上徳寺に参拝した後、北西に10分ほど歩き、平等寺を訪れました。
平等寺は、四条烏丸のビジネス街から近い場所に建っています。
境内は、それほど広くありませんが、本堂は立派で、いつも地元の方がお参りに来ていますね。
因幡薬師を祀る本堂に参拝
平等寺には、地下鉄の四条駅、または、阪急電車の烏丸駅から南に3分ほど歩くと到着します。
平等寺の入り口にやってくると、軽トラックが数台停まっていました。
境内では、何やら工事をしているようです。
まずは、本堂に上がってお参りをしましょう。
長徳3年(997年)に因幡(鳥取県)の国司であった橘行平が、任務を終えて京都に帰る途中、夢告により、因幡国賀留津(かるつ)の海中から1体の薬師如来像を引き上げました。
そして、仮堂を建て薬師如来像を安置し、京都に帰ると、その薬師如来像が行平の後を追って彼の邸宅に飛来しました。
そこで、行平は、長保5年(1003年)に自邸に仏堂を建て、薬師如来像を祀りました。
この話は、一躍京都で有名になり、歴代天皇から一般庶民まで広く信仰を集め、承安元年(1171年)に高倉天皇より平等寺と命名されます。
その後は、たびたび火災に遭い、寺域も縮小していきましたが、明治の始めに本堂が再建され、今もなお、多くの人がお参りに訪れています。
境内の西側にいくつかお堂が建っています。
下の写真に写っているお堂には、十九所権現が祀られています。
たくさんの神さまが祀られていますから、このお堂にお参りをしておけば、どんな願いもかなえてもらえそうですね。
十九所権現のお堂の奥には、閻摩天の像が置かれています。
怖い顔をしていますが、本尊の薬師如来とともに健康長寿をつかさどっています。
下から拝めば、ご利益を授かれるとされていますよ。
閻摩天の隣に小さな祠があります。
何の祠かはわかりません。
後ろには、2体の怖い顔をした仏さまがいらっしゃいます。
祠を守っているのでしょうか。
十九所権現のお堂の南側には、地蔵堂が建っています。
地蔵堂の南には、歓喜天のお堂が建っています。
お堂の手前には、弘法大師、毘沙門天、如意輪観音、十一面観音、不動明王、神変大菩薩と書かれています。
中に、これだけの仏像が安置されているのでしょうか。
歓喜天のお堂のさらに南には観音堂が建っています。
この観音堂は、洛陽三十三所観音巡礼の第二十七番札所になっています。
平等寺の外側には、因幡薬師と書かれたのぼりがたくさん並んでいますよ。
心願成就、がん封じのご利益を授けてくれることが一目でわかりますね。
見上げれば、平等寺の本堂の屋根。
空には、大きな雲が浮かんでいましたよ。
この後は、新玉津島神社に参拝します。
なお、平等寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。