6月下旬。
京都市中京区の神泉苑に参拝しました。
神泉苑は、その名のとおり、境内に大きな池があります。
和の建物と池が調和し、雅な風景を見ることができるのが神泉苑の特徴であります。
曇りの日の境内の風景
神泉苑には、地下鉄の二条城前駅から西に3分ほど歩くと到着します。
でも、ここからだと裏側から境内に入ることになります。
表側から境内に入る場合は、駅から少し南に歩き、御池通を西に進めば、南側の鳥居の前に到着します。
鳥居をくぐって境内へ。
池に架かる石橋の奥に善女龍王社が建っています。
石橋を渡って東側にある小さな社は恵方社です。
恵方社は、日本で唯一の社で、神泉苑の歳徳神(としとくじん)を祀っています。
社殿は、その年の恵方と逆に向けられています。
2020年の恵方は西南西なので、社殿は東北東を向いています。
したがって、社殿に向かって拝めば、恵方の西南西に向かって拝んだことになります。
幸福を授かれるようにお願いしておきましょう。
恵方社の北に建つ善女龍王社。
平安時代に京都で日照りが続いた際、弘法大師空海が雨乞いをして善女龍王を神泉苑に呼び寄せたとの伝説が残っています。
梅雨なので雨がよく降りますが、夏に水不足とならないよう、善女龍王社にも、お参りをしておきましょう。
池では、カモがのんびりと泳いでいました。
神泉苑の池は、法成就池と呼ばれており、この池があることから、境内の南側の通りは御池通と呼ばれるようになりました。
境内の南東には、矢釼社があります。
朱色の鳥居の脇では、アジサイが咲いていました。
池のほとりでもアジサイが咲いていました。
神泉苑は、平安時代に疫病が流行した際、御霊会(ごりょうえ)も行われました。
この御霊会が後の祇園祭へと発展していきます。
ただ、2020年の祇園祭は、山鉾巡行や神輿渡御などの行事の取りやめが決まっています。
池に架かる朱色の反り橋は、法成橋(ほうじょうばし)と呼ばれています。
寺務所で授かれる守護札を胸に抱き、心に願いを念じながら橋を渡って、その思いを善女龍王社にお願いすると、叶うと伝えられています。
なお、願いはひとつだけだそうです。
境内を歩いていると、ポツポツと雨が降り始めてきました。
雨足が強まってきたので、しばらく寺務所の屋根の下で雨宿りすることに。
15分ほどして雨の勢いが衰えてきました。
なので、神泉苑から出ることに。
池の近くでは、アヒルが静かに座っていましたよ。
この後は、二条城を拝観します。
なお、神泉苑の詳細については以下のページを参考にしてみてください。