2月中旬に京都市伏見区の京都競馬場に梅を見に行った後、近くの與杼神社(よどじんじゃ/与杼神社)に参拝しました。
與杼神社は、京阪電車の淀駅からすぐの場所に建つ交通至便の神社ですが、参拝する人は少な目です。
私が訪れた日は、雨が降っていたこともあり、境内はほとんど無人でした。
境内で咲くスイセン、サザンカ、河津桜
與杼神社には、京阪電車の淀駅から南に徒歩約2分で到着します。
鳥居の前にやって来ると、両脇の提灯に火が灯っていました。
時刻は午後4時過ぎですが、雨が降っていたため薄暗いです。
鳥居をくぐって参道を進みます。
石畳は雨にぬれ、薄っすらと境内の景色を映していました。
参道の両脇には、背の高い2本のイチョウが植えられています。
秋に黄葉する姿もきれいですよ。
イチョウの近くの石垣には、スイセンが一直線に並んで咲いていました。
スイセンは、冬から春にかけて、所々で見かけますね。
サザンカも赤色の花をたくさん咲かせていました。
足元には散った花弁が目立ちます。
境内の中央に建つ拝殿は、慶長12年(1607年)に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。
拝殿の奥には本殿が建っているのでお参りをしましょう。
祭神として祀られているのは、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)です。
與杼神社は、応和年間(961-964年)に千観内供(せんかんないぐ)が肥前国(佐賀県)河上村の淀大明神を勧請(かんじょう)したのが始まりと伝えられています。
でも、延喜式に與杼神社の名があることから、応和年間よりも前に創建されたとも考えられています。
当初は、水垂町にありましたが、明治33年(1900年)に淀川改修工事のため現在地に移されました。
上の写真に写っている本殿は、昭和55年(1980年)に建てられたものです。
昭和50年までは、本殿も国の重要文化財に指定されていましたが、花火遊びで全焼してしまいました。
雨雲に覆われた空が、さらに暗くなってきました。
境内の北側には、1本の河津桜が植えられています。
早いもので、5分咲き程度まで咲き進んでいました。
河津桜は、例年だと3月中旬に見ごろを迎えますが、今年は3月上旬には見ごろになっていそうです。
本殿の南側には、石碑が置かれています。
この石碑は、旧與杼神社跡から発見された当時の社殿の基礎石だそうです。
與杼神社石碑は約1000年ぶりの発見とのこと。
無人の境内にしとしとと降る雨。
狛犬が、どことなく寂しそうに見えましたよ。
本殿に参拝を終えたので、與杼神社から出ます。
この後は、近くの淀水路に河津桜を見に行きました。
なお、與杼神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。