1月下旬。
京都市右京区の花園に建つ妙心寺に参拝しました。
妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山で、境内には多くの塔頭(たっちゅう)があります。
塔頭には、普段から拝観できるところもあれば、通常非公開のところもあります。
また、通常非公開の塔頭でも、特別公開されることがあり、妙心寺に訪れれば、1日中いろんなところを拝観できます。
妙心寺境内を散策
妙心寺の最寄り駅は、JR花園駅です。
駅を出て、北東に5分ほど歩くと妙心寺の南総門の前に到着します。
京福電車だと妙心寺駅から南に徒歩約5分ですね。
今回は、花園駅から妙心寺に向かったので、南総門から境内に入ります。
その南総門前では、道路工事が行われていました。
また、境内の中も、所々で工事が行われており、朱色の山門前も工事中でした。
山門は、慶長4年(1599年)に造営されているので、約400年の歴史があります。
山門全体が朱色のため、どことなく宮廷の建物のような感じですね。
山門の後ろには、仏殿が建っています。
仏殿には、釈迦牟尼仏が本尊として祀られています。
国家泰平と国民の幸福を祈願する殿堂ということですから、平和な世の中になるようにお願いしておきましょう。
仏殿の後ろには、法堂(はっとう)が建っています。
法堂は、明暦2年(1656年)の造営で、それまでの法堂・仏殿兼用から独立した建物となりました。
中の鏡天井には狩野探幽の雲龍図が描かれていますよ。
それにしても、空が曇っていると、境内全体がどんよりと薄暗いですね。
小雨もパラパラと降っており、参拝には適さない天気です。
それでも、境内には、この時期としては割と多くの旅行者や観光客の方がいらっしゃいましたよ。
法堂の奥には大方丈が建っています。
大方丈の中に入るには、拝観料が必要です。
先ほどの法堂の中にも入れますよ。
こちらは経蔵です。
寛文13年(1673年)に大坂の淀屋辰五郎の寄進で建てられました。
中には、一切経が収められています。
経蔵の南側に建っている浴室。
この浴室は、天正15年(1587年)に明智光秀の叔父の密宗(みっそう)が、光秀を追善するために建立したと伝えられており、明智風呂とも呼ばれています。
なお、浴室は、明暦2年(1656年)に改建されています。
三門の南側の放生池の橋にアオサギがいたので、写真を撮ろうと正面に立ったところ、空に羽ばたいていきました。
どこに飛んでいくのかなと思ったら、お堂の屋根の上にとまりました。
しばらくしたら、また、どこかに飛んでいきましたよ。
こちらが、アオサギがいた放生池です。
奥には、松の木と山門が見えます。
京都の禅寺の境内には、松がたくさん植えられていますが、妙心寺も例外ではなく松が目立ちます。
冬でも、松は葉が付いているので、妙心寺の景観は四季を通じて大きく変化しません。
他の禅寺も、同じですね。
小雨が降る妙心寺は、あまり良い景色ではありませんでしたが、冬の寒い日にお参りをしたので心が引き締まったように思います。
なお、妙心寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。