京都には多くのお寺が建っています。
有名な寺院だといつでも参拝できるのですが、小さなお寺で人に知られていないところは、普段は門が閉まっていてお参りできないことが多いです。
でも、そのようなお寺でも、年に何度か特別公開されることがあるので、その機会に境内に入ることができます。
京都市伏見区の勝念寺も、いつもは門が閉まっていますが、9月の萩が咲く頃に「萩振る舞い」が行われ一般に公開されます。
と言うことで、9月下旬に勝念寺に参拝してきました。
萩満開の境内
勝念寺の最寄り駅は、京阪電車の丹波橋駅、もしくは近鉄電車の近鉄丹波橋駅です。
どちらの駅からも、改札を出て丹波橋通を西に5分ほど歩けば、勝念寺の山門前に到着します。
2017年の萩振る舞いは9月11日から行われているとのこと。
それでは山門をくぐって境内に入りましょう。
山門をくぐると目の前には、たくさんの萩が赤色や白色の花を咲かせていました。
萩の花は小さくて、あまり華やかではないのですが、これだけ多くの萩が所せましと咲いていると美しいですね。
山門の近くでは、小さなお地蔵さんがいらっしゃいました。
ヒガンバナも咲いてますね。
それにしても見事な萩であります。
盛りは過ぎているようですが、まだまだ見ごろを維持してます。
境内の西側に身代釜敷地蔵尊が祀られているので、お参りをしましょう。
このお地蔵さまは、地獄で釜茹での責めに苦しんでいる人の身代わりになって、自ら煮えたぎった釜の中に入ってくれるありがたいお地蔵さまです。
「かましきさん」の愛称で親しまれており、江戸時代から信仰されているそうですよ。
白色の萩がきれいに咲いています。
足元には、無数の萩の花が散っていました。
この景色を見ると、本格的な秋が近づきつつあるのを感じますね。
勝念寺の境内には、カエルがたくさん置かれています。
「身代り蛙」と呼ばれるもので、身代釜敷地蔵尊の「身代わり」の言葉より転じて「かえる」の語呂合わせで置くようになったのだとか。
いろんな姿をしたカエルが足元に置かれており、カエルを探すだけでも楽しくなりますよ。
子ガエルを背中に乗せた親ガエルもいます。
勝念寺の境内の萩は、密集して植えられているので、歩いていると萩の花が体に当たってしまいます。
体が触れないように気を付けて歩くのですが、それでも枝先が当たって、花が散ってしまいます。
たくさんの萩の花を十分に楽しんだので、そろそろ境内から出ることに。
山門近くでは、萩に混ざってフヨウも花を咲かせていましたよ。
なお、勝念寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。