9月19日。
平安神宮に参拝する前に頂妙寺に立ち寄りました。
頂妙寺は、京都市左京区の仁王門通に面して建っています。
と言うよりも、頂妙寺の前にある通りだから仁王門通と名付けられたと言うのが正しい表現であります。
秋晴れの境内
頂妙寺には、京阪電車の三条駅、もしくは地下鉄の三条京阪駅から北に5分ほど歩くと到着します。
仁王門通に面している山門。
山門をくぐって境内に入ると、もうひとつ門が現れます。
この門が仁王門通の由来となった仁王門です。
仁王門という名ですから、門の左右に仁王さまがいらっしゃると思うでしょうが、頂妙寺の仁王門は他とは違っています。
左側に祀られいるのは多聞天、右側に祀られているのは持国天です。
多聞天も持国天も拝むことはできますが、金網の奥の方にいらっしゃるので、お姿が見えにくいです。
仁王門を過ぎると、境内の北の方に大きな本堂が見えます。
それでは本堂に近づいてお参りをしましょう。
頂妙寺は、日祝上人が法華経布教のために細川勝益の帰依を受けて、四条柳馬場に創建したのが始まりとされています。
後に上京区新町通に移転し、現在でも元頂妙寺町という地名が残っています。
頂妙寺は、寺地を何度も移転していますが、現在地に定まったのは延宝元年(1673年)です。
なお、現在の堂宇は天明の大火(1788年)以後に建てられたものだとか。
本堂の前には日蓮聖人の像が立っています。
その後ろのイチョウの木も立派であります。
こちらは、境内の東側に建つ祖師堂です。
祖師堂には日蓮聖人が祀られています。
そう言えば、頂妙寺が建つ仁王門通から東大路通の辺りまでは、日蓮宗のお寺がたくさん建ち並んでいますね。
本堂の裏に回ってみましょう。
こちらには客殿が建っています。
再び本堂の前に戻ってきました。
それにしても立派なイチョウです。
11月になると、金色に染まることでしょう。
また、その頃に参拝したいですね。
そう言えば、以前に参拝した時には、境内に三毛猫がいたのですが、今回は姿を見ませんでした。
随分前のことですから、もうどこかに行ってしまったのかもしれません。
頂妙寺は、それほど有名なお寺ではありませんが、境内はとても広く様々な建物が建っています。
境内の西側には妙見堂があり、その前には石造りの鳥居が建っています。
お寺に鳥居があることに違和感を持つ人もいるでしょうが、昔は神仏混交は当たり前だったので、お寺の中に鎮守社が建てられているのは自然のことでした。
現在でも、鎮守社があるお寺はたくさんありますね。
妙見堂の少し北に建つのは鬼子母神堂です。
鬼子母尊神は、法華経信者の守護神であるとともに子供の守護神でもあります。
頂妙寺では、毎月8日の午後2時に鬼子母尊神祭が行われています。
本堂にお参りを済ませ、境内も一通り見て廻ったので、そろそろ頂妙寺から出ることにしましょう。
帰り際に赤色のヒガンバナを見つけました。
時期的に今がヒガンバナの見ごろですね。
なお、頂妙寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。