7月24日。
この日は、祇園祭後祭の山鉾巡行が行われる日です。
平成26年(2014年)から復活した後祭では、10基の山鉾が巡行します。
前祭(さきまつり)の23基に比べると物足りなく感じますが、1時間程度で全ての山鉾を見終えることができるので、むしろ間延びせずに良い感じです。
今回は、祇園祭後祭山鉾巡行の様子をお伝えします。
橋弁慶山
後祭の山鉾巡行は、四条烏丸から北に進み、烏丸御池、河原町御池、四条河原町と時計回りに交差点を曲がっていき、再び四条烏丸に戻ります。
今回は、四条河原町で山鉾巡行を見ることに。
午前10時40分頃に先頭が四条河原町に到着する予定。
私が、四条河原町に着いたのは10時45分頃でしたが、まだ先頭は四条河原町に着てませんでした。
でも、すぐに橋弁慶山ののぼりがやってきたので、あわてて地下にもぐり、四条河原町の西側へ向かいました。
ちょうど橋弁慶山が交差点を曲がったところです。
橋弁慶山は、謡曲「橋弁慶」を題材にした山です。
山の上では、弁慶と牛若丸が闘っています。
宙に舞う牛若丸、それを迎え撃つ弁慶。
牛若丸は足駄の金具1本で支えられています。
四条河原町近くは、とても人が多かったので、少し西に移動し寺町の手前にやってきました。
この辺りは、四条河原町よりも人が少な目です。
橋弁慶山がゆっくりと進んでいきます。
前懸は、富岡鉄斎の原画「橘石図」とのこと。
北観音山
橋弁慶山の次は、交差点で辻まわしを終えた北観音山がやってきました。
北観音山は、とても大きな曳山で、上り観音山とも呼ばれています。
楊柳観音像と韋駄天像を祀っており、厄除のご利益があるのだとか。
囃子方がたくさん乗っています。
腰を掛けている人は、辻まわしの時に落ちそうにならないのでしょうか。
四条通を進んでいると、時折、ガタンゴトンと車輪が大きな音を立てていました。
振動も大きいのではないでしょうか。
目の前を北観音山が通り過ぎていきます。
たまに停止して、後ろから続く山を待ちます。
そして、再び動き出す時には、前輪の近くに乗っている音頭取が掛け声をかけます。
扇を持った音頭取の体が前に倒れると、まるで、音頭取が北観音山を動かしているように見えますよ。
この後は、鯉山の登場です。