8月末に京都市東山区の粟田神社に参拝しました。
その後で、三条通を挟んで北側に建つ合槌稲荷明神にも参拝してきました。
粟田神社の境内には、平安時代中期の刀匠の三条小鍛冶宗近を祀った鍛冶神社があります。
そして、合槌稲荷明神は、三条小鍛冶が常に信仰していたお稲荷さんだと伝えられています。
ピカピカの鳥居
合槌稲荷明神は、地下鉄東山駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
民家に挟まれるように朱色の鳥居が建っているのが、妙に違和感があります。
鳥居は小さいですが、歩いていて見落とすことはないでしょう。
以前に参拝した時よりも、鳥居がきれいになっているように思います。
鳥居の後ろを見ると、「平成27年十一月吉日建立」と記されていたので、2015年に新調されたことになります。
まだ、建立されて1年も経過していないから、こんなにピカピカだったんですね。
朱色の鳥居をくぐって境内に向かいます。
民家が立ち並ぶ路地を歩いて行くので、近所迷惑にならないように静かに歩きましょう。
境内までやってきました。
ここにも、鳥居が建っていますが、先ほどとは違い石造りの白っぽい鳥居です。
以前は、この石造りの鳥居はなかったはずですが。
朱色の鳥居と同様に後ろに記されている日付を確認。
平成25年11月吉日に建立されたようですね。
朱色の鳥居よりもきれいに見えましたが、石造りの鳥居の方が2年早く建てられているので、こちらの方が先輩であります。
それでは本殿にお参りです。
祀られているのは、お稲荷さんですから、商売繁盛を祈願しておきましょう。
三条小鍛冶は、稲荷明神の神助により名刀小狐丸を鍛えたという伝説が残っています。
その内容は以下の記事を参考にしてください。
境内には小さな手水鉢もあります。
境内を囲む玉垣は、以前は朱色の木造りのものだったのですが、鳥居と同じように石造りになっていました。
境内の西側には、二ノ富弁財天の小さな社殿もあります。
刀匠が信仰したお稲荷さんの近くに技芸上達の弁財天が祀られているのも何かの縁。
こちらにもお参りしておきましょう。
合槌稲荷明神の鳥居に刃物業者の名が記載されていたので、今でも、刃物と関係のある仕事をされている方が参拝していることがわかります。
料理の時にも包丁を使いますから、現代人にとって刃物はなくてはならない道具です。
そう言えば、八坂神社の境内にも刃物神社が祀られていましたね。
合槌稲荷明神は有名な神社ではありませんが、近くに南禅寺や平安神宮といった人気の観光名所があるので、それらに訪れた後に参拝してはいかがでしょうか。