7月下旬に京都市右京区の花園に建つ妙心寺を訪れました。
この日は、妙心寺の境内にある退蔵院でハスを見るのが目的だったのですが、その後に妙心寺の境内を散策しました。
妙心寺の境内はとても広いので、じっくりと見ていくと1時間くらいはかかりますが、手早く見ていけば30分ほどで境内全体を歩けます。
静寂の境内に時折響く蝉の声
妙心寺は、JR花園駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
南総門の前に到着。
妙心寺は、立派な塀に囲まれているので、外から見ると城郭のような趣があります。
境内に入ると、正面に朱色の山門が建っています。
妙心寺境内の多くの建物が黒っぽいのですが、山門だけ朱色なのでとても目立ちます。
京都市北区の大徳寺の三門も朱色ですね。
広々とした境内。
妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山です。
末寺が全国に3千5百もあり、臨済宗の各宗派の中で最大だそうです。
妙心寺の境内は、禅寺らしく建物が秩序整然と並んでいます。
山門の後ろに仏殿、仏殿の後ろに法堂(はっとう)と、まっすぐに並ぶ諸堂を見ていると、自分も姿勢を正して歩かないといけないような気持になってきますね。
仏殿には本尊の釈迦如来、脇に迦葉(かしょう)・阿難尊者の像が安置されています。
また、法堂の天井には、禅寺らしく雲龍図が描かれています。
法堂内を拝観することもできますが、今回はやめておきました。
法堂の東に建つ経蔵。
経蔵は、江戸時代に大坂の淀屋辰五郎が寄進したものです。
妙心寺の境内には、多くの塔頭(たっちゅう)が建ち並んでいます。
それら塔頭は一般公開されているところもありますし、通常非公開のところも特別公開される場合があります。
ほぼ無人に近い参道。
さすがに夏場は、参拝者が少ないですね。
そのため、境内はとても静かでした。
時折、蝉が大きな声で鳴きだすこともありましたが、境内が広いためか、うるさい感じはしませんでしたよ。
大通院の前には、夏らしい草花がありました。
さすがに夏は暑いので、境内全体を歩くのはやめておきました。
あまり熱心に歩きすぎると疲れてしまいますから、適当なところで切り上げた方が良いでしょう。
帰る途中に松越しに見た法堂が、禅寺らしい景観を作り出していましたよ。
なお、妙心寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。