京都市左京区に要法寺というお寺が建っています。
要法寺は、ここ数年、梅雨の時期にテレビのニュースで採り上げられるようになっています。
お寺の行事が紹介されるわけではなく、要法寺の池に住むカルガモの親子が、鴨川まで道路を歩いて引っ越しする様子が、毎年報じられます。
今年も、カルガモの雛が誕生したということなので、4月下旬に要法寺に参拝してきました。
スイスイ泳ぐカルガモの子供たち
要法寺は、地下鉄三条京阪駅または京阪電車の三条駅から東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
車が多く行きかう三条通を1本北に入ったところにこれだけ広大な寺域を持つお寺があるのですから、よく開発されずに残ったものだと感心しますね。
要法寺は、日蓮宗のお寺で豊臣秀吉の時代に二条寺町に移転しましたが、江戸時代の宝永の大火(1708年)の後で現在地に再建されています。
本堂の両脇には、三春滝桜の孫木の紅枝垂れ桜が植えられています。
花はすっかり散り、青葉がたくさん付いていますね。
それでは本堂にお参りです。
カルガモが棲んでいる池を見てみましょう。
池の中央の岩でオスのカルガモが寝ています。
このカルガモは父親のようですね。
ポカポカ陽気なので、気持ちよさそうに日向ぼっこをしています。
2016年5月14日追記:コメントでこのカモはカルガモではなくマガモのオスだと教えていただきました。
カルガモの子供たちは、母親と一緒に池の中をスイスイと泳いでいました。
子供たちは全部で4羽いるようです。
もっとたくさんいるのかなと思ったのですが、今年は少な目です。
オスのカルガモが日向ぼっこをしていた岩では、亀も甲羅干しをしていました。
手足を伸ばしてのんびりとしていますね。
カルガモの子供たちが、母親から離れてちょこまかと泳いでいます。
ピヨピヨと、か細い声を出すのですが、その声がとても小さく、不思議と空から聞こえてくるように感じます。
時折、ドボンと潜水し、10秒ほど経つと水面に浮上してきます。
水面を見ていると亀しかいないようなのですが、水中には小魚がいるのでしょうか。
何かを捕まえた様子もないので、ただ遊んでいるだけなのかもしれません。
子供たちが遠くに行くと不安になるのか、母親が子供たちの近くに寄っていきます。
また、子供たちも離れすぎると、母親の近くに戻ってきます。
でも、父親は子供たちには無関心のようで、岩の上で日向ぼっこを続けていましたよ。
見ごろのツツジ
カルガモの親子を観察した後は、境内を散策。
寺務所の前のツツジが、真っ白な花をたくさん咲かせていました。
表門前のツツジも、赤色と白色の花を咲かせています。
表門前には大きな石が配されており、ツツジと松も植えられているので、ちょっとした枯山水庭園のようになっています。
なので、表門の前を通り過ぎるだけでも、京都の雰囲気を感じることができますよ。
今年も5月下旬から6月上旬の間に要法寺から鴨川まで、カルガモの行列が見れそうです。
お巡りさんも出動して交通整理が行われますから、また、ニュースでその模様が伝えられるのではないでしょうか。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
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