11月末に京都市山科区に紅葉狩りに行った時、諸羽神社(もろはじんじゃ)に参拝してきました。
当初は、立ち寄るつもりはなかったのですが、近くを通りかかったことから久しぶりにお参りしようと思った次第です。
でも、このように何の目的も持たずに京都を散策していると思いがけない発見があるものです。
立体的な申年の絵馬
諸羽神社の最寄り駅は、JRと地下鉄の山科駅です。
駅からは、北に10分ほど歩きます。
諸羽神社の入り口に到着。
鳥居の奥には、11月末と言うこともあって紅葉が見えます。
でも、この頃は、まだカエデの葉が色づき始めたところでした。
鳥居をくぐってまっすぐ進むと、中央が通路となっている割拝殿(わりはいでん)が建っています。
このまま割拝殿を通って本殿にお参りをしようと思ったのですが、早くも申年の絵馬が掲げられていたので、ちょっと見ていくことに。
赤い縁の絵馬の中央にサルが描かれています。
猿の左側に描かれている灰色のものは竹田城跡です。
竹田城跡は、兵庫県朝来市にある山城の遺跡で、眼下に雲海が広がる景色が神秘的ということで、近年、多くの観光客の方が訪れるようになっています。
私は行ったことがありませんが、天空の城と呼ばれていることから見事な景色が見れそうですね。
諸羽神社の絵馬でも、竹田城の石垣の下に雲海が描かれています。
それにしても、よくできた絵馬だなと思って近くに寄って見ると、なんと絵馬が立体的になっていました。
横から見るとわかるのですが、絵馬の表面にサルと石垣が貼り付けられています。
そして、雲海の部分は、ふわふわの綿が付いています。
なかなか趣向を凝らした絵馬であります。
諸羽神社と竹田城跡との関係は知りませんが、申年の初詣の時にはこの絵馬も見ておきたいですね。
それでは本殿にお参りです。
諸羽神社の祭神は、当初は天児屋根命(あめのこやねのみこと)と天太玉命(あめのふとだまのみこと)の2柱でした。
そのため両羽神社と称していたのですが、後に社殿中央に八幡宮、左に伊弉諾命(いざなぎのみこと)、右に素戔嗚尊(すさのおのみこと)と若宮八幡宮を配し、あわせて6神を祀ったことから諸羽神社に改称しました。
これだけ多くの神さまが祀られていますから、どのようなお願いも叶えてくれそうですね。
しっかりとお参りしておきましょう。
本殿に参拝を済ませたところで諸羽神社から出ることに。
無人の境内をひとりのんびりと歩きながら鳥居の外に出ました。
なお、諸羽神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください