10月上旬に京都市下京区の西本願寺にお参りしてきました。
西本願寺は浄土真宗のお寺で、世界遺産に登録されています。
御影堂(ごえいどう)や阿弥陀堂は、とても大きな建物で、さすが世界遺産に登録されているお寺だけあって規模が違うなと感じます。
その御影堂と阿弥陀堂の床には、興味深い埋め木がはまっており、参拝した時には忘れずに見ておきたいですね。
様々な形の埋め木
西本願寺は、京都駅から西に15分ほど歩いた辺りに建っています。
堀川通に向かって開いている御影堂門をくぐると、正面に御影堂が悠然とたたずんでいます。
御影堂には、浄土真宗の開祖親鸞聖人の御真影が安置されています。
再建されたのは、寛永13年(1636年)。
東西48メートル、南北62メートル、高さ29メートルもある大きな建物なので、初めて見た方は、その規模に驚くことでしょう。
御影堂の北隣に建つのは阿弥陀堂です。
東西42メートル、南北45メートル、高さ25メートルと御影堂よりか小さめですが、それでも他のお寺の建物と比較すると巨大です。
阿弥陀堂は、西本願寺の本堂で、内陣中央にはその名のとおり阿弥陀如来が安置されています。
再建されたのは、宝暦10年(1760年)とのこと。
御影堂も阿弥陀堂も、誰でも中に入ってお参りできます。
また、2つのお堂は屋根付きの廊下でつながっているので、御影堂から阿弥陀堂へ、阿弥陀堂から御影堂へ渡ることができます。
それでは、阿弥陀堂に入って阿弥陀如来にお参りです。
そして、御影堂にもお参りです。
さて、御影堂と阿弥陀堂の埋め木を見ましょう。
埋め木は、廊下にたくさんはめ込まれています。
埋め木とは、木材の補強や修復、再利用のために亀裂や穴を木片で繕うことです。
御影堂も阿弥陀堂も参拝者が何度も行きかうので、床が傷んできます。
だから、埋め木で補修する必要があるんですね。
西本願寺の埋め木は、様々な形をしています。
上の写真に写っているのは、魚でしょうか。
ちょっとわかりにくいですね。
鰹節ということにしておきましょう。
こちらの埋め木は魚だとはっきりわかります。
目までついています。
こちらの埋め木はとっくりですね。
ひょうたんもあります。
埋め木は他にも、リスや軍配など様々な形のものがあります。
こういった工夫を凝らした埋め木は、大工さんの遊び心だそうです。
御影堂の南の廊下に比較的多くの埋め木があるので、ぜひ、様々な形の埋め木を探してください。
西本願寺の名物の大イチョウは、まだ黄葉には早いようですね。
黄色くなるのは、あと1ヶ月後でしょう。
名物と言えば、唐門も忘れてはいけません。
唐門の装飾は、いつみても見事です。
色彩と言い、細工と言い、誰が見ても腕の良い職人によって造られたとわかりますね。
西本願寺の参拝には、拝観料は必要ないので気軽にお参りできますよ。
なお、西本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。