京都市上京区に建つ白峯神宮は、蹴鞠の神さまが祀られているということから、球技 、特にサッカーの上達にご利益があると言われています。
そのため、ワールドカップやオリンピックなど、サッカーの大会が行われるときには、日本代表の必勝を願って参拝される方も多いですね。
ただ、白峯神宮に参拝した時には、本殿だけでなく末社の地主社(じしゅしゃ)にも、しっかりとお参りしておかないと、そのご利益を十分に授かることはできないでしょう。
精大明神こそが蹴鞠の神さま
白峯神宮は、地下鉄今出川駅から西に10分も歩けば到着します。
本殿には、サッカー関係者が奉納した品々が多数ありますね。
有名なサッカー選手の色紙なんかもありますので、サッカーファンなら、一度はお参りしておきたい神社です。
多くの方は、本殿にお参りをした後、奉納されているサッカー関係の品々を見て満足し帰宅してしまいます。
でも、これだけでは不十分なんですよね。
なぜなら、蹴鞠の神さまの精大明神を祀っているのは、境内の東に建つ地主社(じしゅしゃ)なのですから。
地主社には、5柱の神さまが祀られています。
その中御前に祀られているのが、スポーツ競技上達、技能・芸能上達のご神徳を授けてくれる精大明神です。
精大明神は、平安末期に蹴鞠の宗家の飛鳥井家の邸内に祀られていました。
神社の説明書によると、ある時、藤原成道という稀代の蹴鞠の名人が現れ、彼は千日の間、鞠を蹴り続ける願掛けをし、それが成就した時に精大明神が現れたそうです。
現在では、球技をはじめスポーツ全般の守護神として、上達を願う人々に崇敬されているとのこと。
ちなみに地主社の左御前には、学業成就の白峯天神と家内安全・無病息災の今宮天神が祀られています。
また、右御前には、厄除・延命長寿の柊大明神と織物業繁栄の糸元大明神が祀られています。
精大明神と共にお参りしておきたいですね。
地主社にお参りをした後は、近くに建つ武道の神さまの伴緒社(とものをしゃ)にも参拝しておきましょう。
伴緒社には、源為義とその子の鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)が祀られています。
特に為朝は、歴史上、5本の指に入るであろう弓の名手です。
競技で勝ちたいと願うのであれば、武芸に秀でた為朝にお参りしておいて損はないはずです。
でも、為義と為朝は保元の乱で負けているので、そのあたりが気になるんですけどね。
サッカーの上達祈願や必勝祈願のために神社にお参りをしようと思っている方は、ぜひ、白峯神宮の地主社に参拝してください。
なお、白峯神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。