2013年9月15日の夜から16日の朝にかけて京都を襲った台風による豪雨は、各地に大きな爪痕を残していきました。
嵐山を流れる桂川や京都市中心部を流れる鴨川が普段では考えられないほど水位が上昇。
特に嵐山は渡月橋付近が大洪水になり、周辺の旅館やお店、住宅が多数浸水しました。
他にも京都府北部の福知山でも由良川が氾濫し、大きな被害が出ました。
テレビのニュースでは、あまり採り上げられてはいませんでしたが、八幡市も浸水の被害が出ており、桂川、宇治川、木津川もあり得ないほど水位が上昇していました。
三川合流地点は水が溢れそうなほどの水位
台風が過ぎて午後から晴れた16日の夕方に石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の展望台から桂川、宇治川、木津川が合流し、淀川となる三川合流地点を見ました。
普段なら、展望台から一番手前の木津川の流れだけが見えるような状態なのですが、この日は、3つの川全ての流れが、はっきりと見えました。
これだけ水位が上昇していると、しばらくは下がらないのじゃないかと思ったのですが、翌日17日の夕方には、かなり水位が下がっていて、とりあえず一安心といった感じです。
とは言え、17日の夕方でも、上の写真に写っているように3つの川の流れがはっきりと見える状況。
いつもなら、桂川の流れはわかりにくいんですけどね。
ここから見えるのは、濁流となった鴨川と合流した後の桂川なので、水位もなかなか下がってこないのかもしれません。
宇治川と木津川に挟まれた桜のトンネルで有名な背割堤もあともう少しで水につかるところでした。
16日の夕方に見た時は、赤い線の辺りまで水位が上がっており、あと1メートルか2メートルほどで堤防が濁流に飲み込まれるところでした。
背割堤から数百メートル上流を見ると、普段は、陸地になっている部分が完全に水没していました。
赤い線で囲んだ部分が水没していたところです。
背の高い木だけが何本か川から顔をのぞかせているだけで、草が生えているところは茶色く濁った川の一部となっていました。
木津川の北を流れる宇治川も普段は、展望台からは、ほとんど川の流れが見えません。
それが、16日の夕方には、太い川に姿を変えており、17日の夕方でも、水位は下がったものの、まだはっきりと川の流れが見えていました。
宇治川の向こうに見える京都競馬場は、避難所となっていました。
京都競馬場と宇治川の間にある淀水路は河津桜の名所なのですが、ここからでは、被害があったのかどうかわかりません。
嵐が去った後の夕暮れ。
もうこれ以上は被害が出ないことを祈るばかりです。
石清水八幡宮の展望台へと通じる道は、裏参道ともなっています。
裏参道は、2012年8月の大雨で土砂崩れが発生し、それ以降、通行止めとなっています。
今回の大雨で、さらに復旧が遅れてしまうのでしょうか。