秋に対しては、様々なイメージがあることでしょう。
食欲だったり、スポーツだったり、読書だったり。
でも、秋特有のイメージと言えば、もの悲しさじゃないでしょうか。
秋の夕焼け空を見ていると、何となく切なくなるというか、寂しくなってきたりします。
そんなもの悲しい秋の情緒にぴったりのお寺が京都市伏見区に建っています。
そのお寺は、瑞光寺といいます。
味わい深い茅葺屋根の本堂
瑞光寺は、京阪電車の深草駅から東に15分ほど歩くと到着します。
観光寺院ではないので、境内は、広くはありません。
でも、この広くない境内が、秋には良い雰囲気をかもしだしてくれます。
瑞光寺の入口に到着。
参道の先に石段があり、その上に山門が建っています。
見てください、この山門を。
どことなく懐かしい雰囲気を感じませんか。
ただ、眺めているだけで、心が落ち着いてきます。
山門をくぐって境内へ。
境内には、所狭しと様々な草木が植えられています。
細い道をまっすぐに進み本堂に近づきます。
山門と同じく茅葺屋根の本堂は、とても味わい深い姿をしています。
この本堂は、寂音堂というそうです。姿と名前がぴったりと合っていますね。
境内の前では、ススキが穂をつけ秋らしさを演出しています。
境内には、誰もおらず、静寂の空間の中で、お参りを済ませました。
私が瑞光寺に訪れたのは、正午を少し過ぎたあたりでした。
この日は、雲が少なく青空が広がっており、鐘楼越しに、くっきりと七面山が見えました。
本当なら、夕方にお参りした方が、秋らしい風情を感じることができたんでしょうが、快晴だったので、良しとしましょう。
鐘楼近くにあるカエデの葉がオレンジ色に変化していました。
真っ赤に色付くのには、まだ1ヶ月近くかかりそうです。
真っ赤なモミジも良いですが、この時期のまだ未熟な感じの色付き具合も情緒がありますね。
10分ほど境内でのんびりとした後、帰ることに。
来るときには、気づかなかったのですが、山門の近くに自動販売機が置かれていました。
どこのお寺も境内では飲食禁止なんですが、瑞光寺は飲み物を飲んでも良いのでしょうか。
寂音堂を眺めながら、温かいものを飲むと、とてもおいしそうです。
でも、境内で飲むのは、やはり良くないでしょうから、外で飲むべきでしょうね。
境内の外から見る寂音堂も、また違った味わいがあるので、瑞光寺に訪れた時は、いろいろな角度から眺めてください。
なお、瑞光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。