京都市西京区の松尾大社(まつのおたいしゃ)は、大宝元年(701年)に創建された京都でも古い歴史を持つ神社です。
お酒の神さまとして、多くの酒造業者から崇敬を集めていることで知られています。
酒造業者からの崇敬を集めているのは、実は、境内にいる亀が理由です。
長寿のご利益を授けてくれる撫で亀さん
松尾大社は、阪急電車の松尾駅を出てすぐの場所に建っています。
駅の近くに大きな鳥居があるので、迷うことはないでしょう。
その大きな鳥居をくぐって3分ほど進むと、松尾大社の境内が現れます。
境内には、亀の井という霊泉があり、それを醸造の際に混ぜると酒が腐らないと伝えられています。
これが、酒造業者から厚い崇敬を受けている理由です。
境内に入ると、「撫で亀さん」という亀がいます。
その昔、松尾大神が保津川をさかのぼる際、急流は鯉に乗り、緩やかな流れでは亀に乗って進んだと伝わっています。そのため、松尾大社では、鯉と亀を神さまの使いとして崇めています。
撫で亀さんに近寄ってみました。
この撫で亀さんを撫でると、健康長寿のご利益を授かることができます。
松尾大社に訪れた時は、まず、この撫で亀さんをしっかりと撫でておきましょう。
本殿の右にある庭園の拝観受付の近くには、神使の庭と呼ばれる小さな庭があります。
手前には真っ白な姿をした亀、奥の岩には滝をのぼる鯉がいます。
ちなみに鯉は、出世開運のご利益を授けてくれます。
名水が湧き出る亀の井は、庭園拝観の最後に見ることができます。
亀の口からチョロチョロと名水が流れています。
何人かの参拝者の方は、ペットボトルを持参していて、この亀の井を汲んでいました。
私もペットボトルを持っていたのですが、あいにく、中には麦茶が入っていたので、汲むことができませんでした。
この名水で、焼酎やウィスキーを割って飲むと長寿のご利益がありそうですね。お子さんはカルピスを割って飲むと良いでしょう。粉末タイプのスポーツドリンクをこの水で割れば、運動後の疲れが吹き飛びそうです。
でも、やっぱりお酒の神さまなので、亀の井の水は、お酒に使いたいですね。
お酒と言えば、松尾大社の境内には、お酒の資料館があります。
拝観料は必要ないので、参拝後に入ってみてください。
お酒に関する展示物がいろいろと置かれていて、なかなか興味深いですよ。
なお、松尾大社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。