京都市東山区の六道珍皇寺には、あの世への入口があります。
昔は六道珍皇寺付近は六道の辻と呼ばれており、平安時代に小野篁(おののたかむら)が、六道珍皇寺の井戸から閻魔大王のもとに通っていたと伝えられています。
また、冥途からの出口は、嵯峨野の大覚寺付近にあったとも伝えられています。
このことについては以下の過去記事で紹介したことがあります。
以前は、嵯峨野には「六道の辻」と刻まれた石柱が立っていただけだったのですが、現在では敷地が整備され、お地蔵さんが祀られています。
川や橋がある境内
下は、嵯峨野の六道の辻の境内の写真です。
以前は本当に殺風景だったのですが、今では、砂でできた川に短い橋が架かっています。
この川と橋には、何か意味があるのでしょうが、境内に説明書がなかったので、どういう趣旨で造られたのかはわかりません。
ただ、川と橋があるだけでも、かなり見栄えが良いですね。
それでも、まだ全体的にガランとしています。
これからも何か造られていきそうな感じがしますね。
お地蔵さんは、境内の奥に祀られています。
真っ白なお姿をしていることから、まだ祀られて日が浅いことがわかります。
手前の石柱には以下の文言が刻まれています。
「ありがたや六道辻の地蔵尊只一心に祈りこそすれ」
しっかりと、五七五七七になっていますね。
さらに石柱には以下の文章も刻まれています。
「六道の辻の地蔵に朝日さす祈る人々今日も幸せ」
何だか、毎朝このお地蔵さんにお参りして、一心にお祈りすれば、毎日平穏に過ごせそうな気がしますね。
お地蔵さんの前には、井戸も設置されていました。
これが冥途とつながっている井戸ですね。
中に入ったら、東山区の六道珍皇寺まで行けるのでしょうか。
いやいや、その前にきっと、閻魔大王につかまってしまいます。
怖かったので、中を覗くのはやめておきました。
この辺りは、春や秋の観光シーズンになると、多くの旅行者で賑わうので、きっと、たくさんの方が不思議そうに境内を見ていくのでしょうね。
横断歩道のそばにあるので、信号待ちをしていたら、絶対に気になって境内に入ってしまいます。
くれぐれも井戸の中に入って閻魔大王につかまらないようにしてくださいね。
それにしても嵯峨野の六道の辻の境内は、一体どなたが整備されたのでしょうか。
自治体なのか個人なのか、検索してみたのですが、わかりませんでした。
なお、六道の辻の詳細については以下のページを参考にしてみてください。