派手な本殿を持つ天神社

京田辺市のJR松井山手駅から北に20分ほど歩くと天神社という神社が現れます。

天神社は、「てんじんしゃ」、または、「あまつかみやしろ」と読みます。

このあたりを観光で訪れる方は、あまりいらっしゃらいないようで、私が天神社に訪れた時も境内には誰もいませんでした。

歴史ある式内社

天神社は、平安遷都よりも前の延暦4年(785年)に創建された歴史ある神社で、延喜式神名帳にも記載されている式内社です。

もともとは、大阪府枚方市の交野天神社に天神を祀ったのが始まりのようですが、その後、現在地に移転してきました。

天神社は、民家が建ち並ぶ坂道を登りきったあたりに建っています。

鳥居

鳥居

鳥居をくぐると長い参道があり、その先の石段を上ると本殿があります。

参道

参道

石段の中ほどまで来ると右手に開けた土地が出現。

何やら立て札に説明が書かれているので読んでみると、この場所は天神社の神宮寺の中性院が建っていた跡地とのこと。

中性院跡

中性院跡

中性院の創建年代は不明。

明応2年(1493年)には存在していたようですが、明治4年(1871年)に廃寺となっています。

鮮やかな装飾が施された本殿

中性院跡から、さらに石段を10メートルほど上ると拝殿に到着。

拝殿

拝殿

まずは、お参りをしておきましょう。

拝殿の後ろには、朱色の本殿が建っています。

本殿

本殿

この本殿は、朱色というだけでも、かなり派手なのですが、さらに装飾まで施されています。

向かって本殿の右側には、青色の獅子のような生き物と平安装束の男性が描かれています。

右側の装飾

右側の装飾

きっと、反対側にも何か描かれているに違いないと思って、本殿の左にまわってみると、やっぱりこちらにも装飾が施されていました。

左側には、黄色い獅子のような生き物と赤色の平安装束の男性が描かれています。

左側の装飾

左側の装飾

この本殿は、平成4年(1992年)から同5年にかけて修復が行われ、その時に彩色も復元されました。

復元されたということは、本殿は以前からこのように派手な姿をしていたんですね。

本殿を観た後、境内を散策してみると伊勢神宮遙拝所を発見しました。

伊勢神宮遙拝所

伊勢神宮遙拝所

ここから遠く離れた伊勢神宮に拝礼ができるようです。

さらに明治神宮遙拝所も発見。

明治神宮遙拝所

明治神宮遙拝所

伊勢神宮よりも遥かに遠い明治神宮にも拝礼できます。

上の2つの遙拝所で拝礼したら、伊勢神宮と明治神宮に参拝したことになるのでしょうか。

天神社は、参拝に訪れる方が少ない神社ですが、他ではあまり見ることができない装飾を施された本殿が建っているので、訪れる価値が十分にありますよ。

なお、天神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

コメント

  1. rikidrian より: