毎年9月15日は、八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)で石清水祭が行われます。
石清水祭の起源は平安時代前期の貞観5年(863年)で、世の中の平安と幸福を祈願する祭礼として始まりました。
今年の9月15日に石清水際を観に行ってきましたので、今回の記事ではその時の模様を紹介します。
18時間行われる祭り
まず、石清水祭当日のスケジュールを書いておきます。
- 午前02時00分=神幸の儀
- 午前03時40分=絹屋殿(きぬやでん)の儀
- 午前05時30分=奉幣(ほうべい)の儀
- 午前08時00分=放生行事(ほうじょうぎょうじ)
- 午前10時00分=神賑行事(しんしんぎょうじ)
- 午後05時00分=還幸の儀
- 午後08時00分=御本殿着御(終了)
なんと石清水祭は、深夜に始まって18時間後の午後8時まで行われるのです。
当然、最初から最後まで観続けるのは大変なので、この中からひとつだけ観に行くことに。
いろいろと迷いましたが、最終的に観ることにしたのは、午後5時からの還幸の儀です。
突然の雨で中止?
還幸の儀は、山のふもとの頓宮(とんぐう)で行われる還幸祭とその後で山上の本殿へと行列が帰っていく還幸からなる行事です。
石清水八幡宮に行く前は、どこで還幸の儀が行われるのかわからなかったので、とりあえず山上の本殿に行ってみました。
しかし、本殿には祭りに参加している方も観光客の方もいません。
警備員の方に話を聞いてみて、初めて山のふもとで行われることを知りました。
また、暗くならないと還幸の行列が動き出さないことも、この時に知りました。
時刻は午後5時でしたが、まだ暗くなかったので、慌てることなく山を下りて頓宮へと向かいました。
案の定、まだ行列は動き出していません。
行列は、まだ動き出していませんでしたが、頓宮の方から太鼓の音が聞こえてきます。
どうやら、これが還幸祭のようです。
しかし、頓宮の前にはロープが張ってあったので、それ以上先に行くのはやめておきました。
行列が動き出す午後7時までは、まだまだ時間があるので、公園のベンチに座って休憩することに。
するとポツポツと空から雨が降ってきました。
ベンチに屋根が付いていたので濡れることはなかったのですが、これでは行列は中止になってしまうのでは?
しばらく雨が止むのを待っていたのですが、一向に止む気配はありません。
むしろ、強くなっているような気が。
これではさすがに中止だろうと思って帰ろうとしたのですが、参道を確認してみるとたくさんの見物人の方が参道わきに並んでいました。
どうやら祭りは行われるようです。
そうとわかれば、早く参道わきに並ばねば。
平安装束に身を包んだ行列が山上へ
雨は降っているものの傘をさせば気にならない程度なので、行列の見物にはそれほど支障はありません。
平安装束に身を包んだ行列が参道を進み、山上へと上っていきます。
なかなか雅な行列ですが、雨に濡れないように提灯などにビニール袋が被せられているのを見るとちょっと残念ですね。
雨に負けるものかと言わんばかりに空に向かって大きな炎がメラメラと燃えています。
行列も中盤に差し掛かると駕籠や神輿が登場します。
提灯を持った白色の装束を着た行列が続きます。
その後ろを木を乗せた小さな神輿が進みます。
行列の後半は、派手目の神輿がいくつも通過していきます。
そして、最後は少し地味な行列が登場。
これで還幸は終了です。
今回観た石清水祭は夜だったので、カメラのフラッシュがないと行列を見ることはできませんでした。
次回は、昼の行事を観に行きたいですね。