毎年、夏になると京都府八幡市では、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の摂社高良神社(こうらじんじゃ)では、高良社祭、通称太鼓まつりが催されます。
7月17日に宵宮、18日に本宮が無事行われました。
私は本宮を観覧してきましたので、今回の記事では、その模様を紹介します。
石清水八幡宮遷座1150年
今年は、石清水八幡宮が遷座1150年ということで、太鼓まつりもなかなかの盛り上がりを見せていました。
石清水八幡宮は、男山の頂上にあるのですが、太鼓まつりが催される高良神社は、山のふもとに建っています。
なので、京阪電車の八幡市駅からケーブルカーで頂上まで上る必要はありません。
17日と18日の2日間で太鼓を乗せた屋形神輿が町内を練り歩き、18日の午後6時30分頃に高良神社の参道を練り歩く宮入りが行われます。
太鼓まつりの見どころは、何と言っても宮入りです。
午後6時30分には、すでに参道の脇はたくさんの人と屋台で埋め尽くされていました。
どなたも今か今かと待ち構えているのですが、6時30分を過ぎても宮入りが始まる気配がありません。
どうやら、予定よりも遅れているようです。
ただ、座って待っているのも時間がもったいないので、宮入りを待機している屋形神輿を見に行くことに。
たくさんの担ぎ手達が神輿の準備をしています。
ドンドンドンという太鼓の音も鳴り響き、今すぐにでも宮入りが始まりそうな雰囲気です。
左右に揺れながらよっさーよっさー
6時45分頃になって、参道中央ではお偉方のあいさつが始まりました。
通常、こういったあいさつは聞いていても退屈なのですが、神輿の担ぎ手達が中央で、「オー、オー」と相槌のような歓声をあげて、場を盛り上げていました。
かなり気合が入っていますね。
そして、7時頃になって遂に宮入りが始まりました。
最初に登場したのは、子供たちが担ぐ屋形神輿です。
子供らしい高い声で、「よっさー、よっさー」と掛け声をかけながら、参道の北から南に向かって神輿を担いでいき、南端まで来たら再び北の方に戻っていきます。
子供神輿の後は、10分ほど待って、本格的な大人の神輿の登場です。
さすがに大人の神輿は、重低音の声と激しい揺れが迫力満点。
あれだけ左右に揺れても神輿の上に乗っている人は、落ちる気配がありません。
まさに玄人といった感じです。
よっさー、よっさー。
よっさー、よっさー。
神輿が近づくに連れて、掛け声が大きくなっていきます。
参道の中央に立っていると、とても危険。神輿にひかれそうになりますね。
大人の神輿は、参道の南北を2往復した後、中央で停止し、参道から去っていきます。
参道から神輿が去った後は、すぐに次の神輿が現れ、よっさー、よっさー。
太鼓まつりは、八幡の夏の到来を告げるような盛り上がりでした。