10月初旬。
京都市東山区の大将軍神社に参拝しました。
大将軍神社は、平安遷都(794年)に際して、桓武天皇が王城鎮護のため都の四方四隅に祀った大将軍神社の一つと伝えられています。
今は、小ぢんまりとした神社になっていますが、約1200年の歴史を持つ社であります。
秋らしくなってきた境内
大将軍神社には、地下鉄の三条京阪駅、または、京阪電車の三条駅から東に約5分歩くと到着します。
三条通から南に入って少し歩いたところに大将軍神社の鳥居が立っています。
この辺りは、マンションや住宅が建ち並び、意外と静かですね。
鳥居をくぐって境内へ。
境内の中央には拝殿、その後ろに本殿が建っています。
頭上の青空が、少しずつ秋らしくなってきました。
でも、この日の最高気温は32度で、まだまだ夏の暑さが残っています。
本殿の後ろには、立派なイチョウが植わっています。
かつて、この辺りは鵺(ぬえ)の森と呼ばれ、樹齢800年と伝わるイチョウだけが、その名残をとどめています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
主神は素盞嗚命(すさのおのみこと)で、相殿には藤原兼家が祀られています。
藤原兼家は、藤原道長のお父さんですね。
平安時代には、この辺りに藤原兼家の邸宅が建っていました。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
境内の西側に祀られている荒熊稲荷社。
社殿の前に1対の狛狐がいます。
そして、奥の小さな祠の前にもう1対狛狐がいたのですが、盗難にあったそうです。
荒熊稲荷社は、近年、災難が続いており、以前は、エノキのご神木が強風で倒れ、社殿を直撃しています。
そのエノキは、今も折れたままの状態で境内に残っています。
エノキにはツルが巻き付き、その先からはオレンジ色の花が咲いていました。
境内の東側でさっそうと立つ神馬。
神馬の奥には、隼社の社殿。
どのような社なのかは、よく知りません。
荒熊稲荷社の隣に建つ手水舎へ。
手水鉢の近くには、たくさんのアヒルが無造作に皿の中に入れられていました。
以前は、手水鉢に浮かべられていたのでしょうね。
今は、手水鉢の中には何もありません。
そろそろ大将軍神社から出ることに。
11月中旬以降にお参りすれば、樹齢800年のイチョウが黄色く色づいていることでしょう。
その頃にお参りしてはいかがでしょうか。
この後は、粟田神社に参拝します。
なお、大将軍神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。