11月3日。
京都市伏見区の与杼神社(よどじんじゃ)を訪れました。
与杼神社では、毎年10月30日から11月3日まで秋季例大祭が行われます。
淀祭とも呼ばれる秋季例大祭では神輿渡御も見られます。
本殿前で神輿のさし上げ
与杼神社には、京阪電車の淀駅から西に1分ほど歩けば到着します。
普段は人がほとんどいない与杼神社ですが、秋季例大祭とあって、参道は多くのお店が並び、たくさんの人で賑わっていました。
私が、与杼神社を訪れたのは午後4時頃。
淀駅でも、ホイットー、ホイットーの神輿を担ぐ時の掛け声が聞こえており、お祭りが盛り上がっているのがわかります。
参道を進み拝殿の近くにやって来ました。
拝殿の奥には本殿があり、その間で神輿が担ぎ手たちにより上下に揺らされていました。
たくさんの担ぎ手がホイットー、ホイットーと掛け声をあげ、境内は活気に満ち溢れていますね。
その周囲を大勢の参拝者が見守ります。
神輿を高く持ち上げるさし上げが披露されました。
そして、そのままの状態で再び神輿が上下に揺らされます。
こんなに賑わっている与杼神社を見たのは初めてです。
秋季例大祭を見たのも初めてですが、こんなに盛り上がるお祭りだったんですね。
昭和初期まで秋季例大祭で神輿が出ていましたが、その後、戦争により担ぎ手が不足したため中断していました。
かつて水垂町に鎮座していた与杼神社は、明治33年(1900年)の淀川改修工事により現在地に移転しています。
秋季例大祭では、3基の神輿が船に乗せられて桂川を渡り、旧神社跡まで渡御していたそうです。
戦後になって神輿渡御が復活し宮前橋を担いで渡るようになりましたが、昭和33年(1958年)に引き手の事故により再び中断。
その後、平成14年(2002年)に復活し、神輿も順次増え、平成20年に3基の神輿が巡行するようになっています。
いろんなことがあり、今の神輿渡御の形になったんですね。
神輿庫には、2基の神輿が置かれていました。
機会があれば、3基の神輿が巡行しているところを見たいですね。
鳥居の近くに戻って来ました。
境内の活気とは異なり、この辺りは落ち着いていました。
それでも、お店は賑わっているようでしたよ。
なお、与杼神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。