6月中旬に京都市伏見区の田中神社に参拝した後、東に約7分歩き、三栖神社(みすじんじゃ)にも参拝しました。
三栖神社に参拝するのは、今回が初めてです。
以前、秋に黄葉したイチョウが美しいとテレビ番組で紹介されたことで知名度が高まっており、一度は訪れてみたいなと思っていたんですよね。
イチョウに覆われた境内
三栖神社には、京阪電車の中書島駅から西に約20分歩くと到着します。
市バスだと「下三栖」で下車し、北西に徒歩約3分です。
東向きに立つ三栖神社の鳥居の前にやって来ました。
境内には大きなイチョウが植わっており、全体的に薄暗いですね。
この立派なイチョウが黄葉すると、境内全体が金色に見えることでしょう。
イチョウの間を通っていくと正面に社殿が建っています。
社殿の前には狛犬。
比較的新しいように見えますね。
それでは、三栖神社の本殿にお参りをしましょう。
三栖神社には、祭神として、天武天皇、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、応神天皇が祀られています。
説明書によると、創建年代は不祥とのことですが、旧下三栖村の産土神(うぶすながみ)として古くからこの地で信仰を集めていたようです。
現在の社殿、拝殿は慶長8年(1603年)に角倉了以(すみのくらりょうい)、加藤清正の家臣の横地助之蒸(よこちすけのじょう)、ミスの郷士藤林時次(ふじばやしときつぐ)、そして氏子が協力して造営したものだそうです。
境内の北側にある小さな祠には、弁財天が祀られていました。
先ほど見た大きなイチョウは、幹が途中で4つに分かれています。
イチョウは、雌雄異株(しゆういしゅ)で、この4つに分かれたイチョウは雄株とのこと。
高さは22メートルを超えるというのですから、まさに巨木であります。
境内の南西角にある手水舎。
入り口付近には、当社が天武天皇を祀っていることを示す石柱も立っていますよ。
壬申の乱で天武天皇が近江朝廷と決戦に向かう途中、三栖地域を通過した際、住民がかがり火を灯し暗夜を照らして歓迎したと伝えられています。
その伝承にちなみ、炬火祭では、神幸祭の宵に宇治川に自生する葭で作られた大炬火に人を灯し、信仰巡幸の先導として竹田街道を巡行します。
三栖神社付近は、企業の物流の拠点となっていて、観光で訪れる人の姿を見ることはほとんどありません。
そのため、私が三栖神社にいる間、他に参拝者はいませんでした。
秋になると黄葉を見に訪れる人が増えそうですが、その他の季節は人が少ないのでしょう。
また、秋に参拝してみたいですね。
この後は、御香宮神社に参拝します。