1月下旬に檀王法林寺に参拝した後、三条大橋を渡り西へ。
そして、三条通のアーケード街に入り、さらに西に歩いて寺町通で北に曲がりました。
やって来たのは、天性寺(てんしょうじ)であります。
寺町通は、買い物客でにぎわう繁華街ですが、天性寺を訪れる人は少なく、いつも無人に近い状況です。
紅葉が残る境内
天性寺の最寄り駅は、地下鉄の京都市役所前駅です。
駅からは、寺町通を南に3分ほど歩けば、天性寺の山門前に到着します。
山門から境内が見えますが、人の気配がありません。
どうやら、いつものように参拝者はいないようです。
山門をくぐって境内に入ります。
参道わきには、冬らしくハボタンが並んでいました。
京都のお寺や神社では、境内の一部が駐車場として貸し出されていることが多く、天性寺でも車が数台停まっていました。
もはや、寺社の境内の一部が駐車場となっていることに違和感を感じなくなっています。
本堂の近くに植えられている木の幹には、コケがたくさん生えていました。
まるで、抹茶の粉を振りかけたようであります。
巨大な抹茶味のチョコレートみたいですね。
それでは本堂にお参りをしましょう。
天性寺は、大永年間(1521-1528年)に上京区の曼陀羅町に創建されたのが始まりです。
山号は曼荼羅山で、当麻寺(たいまでら)の念仏堂にいた眼誉(がんよ)が、中将姫の遺徳を京都の人々に広めるために創建したと伝えられています。
中将姫は、奈良時代に当麻寺に入って法如と号し、糸で当麻曼荼羅を織ったことで浄土に招かれたと言われています。
天性寺が現在地に移ってきたのは、安土桃山時代のことで、豊臣秀吉の命によります。
境内の南東角には、弁財天が祀られています。
弁財天のお堂の近くのカエデには、まだモミジが残っていました。
1月も終わろうとしているのに紅葉しているカエデがあるとは思いませんでしたよ。
鳥居の下に雪が積もっていると思ったら、白色の石でした。
石畳には、モミジが散っています。
天性寺に訪れる前日に京都は雨が降りましたから、それで散ったものと思われます。
もしも、雨が降らなければ、木にはまだ多くのモミジが残っていたかもしれません。
それでは、弁財天にもお参りをして、福徳財宝のご利益を授かりましょう。
境内の南側に建つ鐘楼。
マンリョウがひっそりと赤色の実をつけていました。
本堂にお参りを済ませたので、そろそろ境内から出ましょう。
寺町通の賑わいとは対照的に天性寺の境内は静かでしたよ。
この後は、本能寺に参拝します。
なお、天性寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。