2014年の秋から2015年秋にかけて京都市中心部を東西に走る四条通の歩道拡幅工事が行われています。
すでに6月末時点では、部分的に歩道が広げられており、歩行者が快適に歩けるようになっています。
旅行や観光で京都に訪れた方にとって、広々とした歩道は今までよりも利便性が増し、さらに国内外からの旅行者が増えそうです。
歩道の広さは約2倍
四条寺町までやってきました。
まだ工事は続行中でしたが、下の写真を見れば、以前よりも歩道が広がっているのがよくわかると思います。
以前の歩道は、屋根が設置されている部分だけでしたが、現在は、2倍ほどに歩道が広くなっています。
京都市が公表している完成イメージを見たところ、屋根は現状のまま維持されるようですね。
車道に目を移すと、当然ながら狭くなっていました。
片側に車が2台横並びになれないので、渋滞必至です。
ドライバーからは苦情が出ているようですが、そもそも京都に車で来ることがおすすめできません。
京都の道路の混雑は、四条通の工事が行われる前からありました。
なので、京都に旅行や観光でお越しになる時は、公共交通機関を利用した方が時間を有意義に使えます。
また、車で京都にお越しの際もパークアンドライドを利用して、京都市中心部には車を乗り入れないようにした方が良いです。
そうすれば、京都市内の交通量が減り、四条通の渋滞も緩和されるはずです。
何より歩いて観光名所を巡る方が、車を利用するよりも、京都を満喫できますよ。
河原町通と烏丸通に一般の車は入らないようにする
さて、寺町通よりも西側の歩道は、アスファルトできれいに舗装されていました。
以前は、この辺りは混雑していて、なかなか前に進めなかったのですが、今は、すいすいと歩けるようになっています。
車道では、車が横向きに並んでいます。
これは、寺町通から右折してきた車なのですが、四条通が狭いため、車道の中央で横向きになっているんですね。
四条通の歩道の拡幅工事は、東は川端通、西は烏丸通までの間で実施されています。
以前から四条通は河原町通から烏丸通までの間は大渋滞でした。
今後は、一般の車は河原町通の東の川端通と烏丸通の西の堀川通を利用するようにして、河原町通と烏丸通には入らないようにすれば、四条通の渋滞も解消されるのではないでしょうか。
今回の四条通の拡幅工事は、京都市の英断だと思います。
昔から京都は、為政者の強いリーダーシップによって町の区画整理が行われてきました。
現在の京都の町並みになったのは安土桃山時代で、豊臣秀吉が古い京都を改造してできたものです。
その時にお寺を一箇所に集めるためにできたのが寺町通です。
6月末になり、寺町通も祇園祭の雰囲気が出てきました。
歩道が広くなった四条通なら、山鉾巡行を観覧しやすそうですね。
ただ、四条通の車道が狭くなったことで、「京都新選組同好会」の新選組パレードが2015年は中止になったとのこと。
パレードは祇園祭の宵山の7月16日に行われていたのですが、今後はどうなるのかわかりません。
パレードの時間帯だけ四条通への車の乗り入れを制限できないものでしょうか。
四条通の歩道の拡幅は、良いこともあれば悪いこともあります。
でも、京都は昔から切断力のある政治が行われており、決められない政治よりも、ずっと良いことだと思います。
京都が、新しいものを取り入れながら、伝統も守っていけるのは、実は決断力ある政治のおかげなのかもしれませんね。