7月24日の祇園祭の後祭山鉾巡行を四条河原町に見に行ってきました。
先頭の橋弁慶山、2基目の北観音山が、辻回しを終えて、3基目の山がやって来るところ。
沿道は、49年ぶりに復活した後祭山鉾巡行を見るためにたくさんの人が集まっていました。
八幡山
沿道の大勢の観覧者の注目を浴びながら、四条河原町の交差点に進んでくるのは、八幡山です。
町内に祀られている八幡山を山上に勧請(かんじょう)した山です。
社殿は、神社でよく見かける末社ほどの大きさ。
高さは1メートルほどと小ぶりなのですが、総金箔なので、非常に目立ちます。
社殿の前には朱色の鳥居が立っており、そこには、八幡さんのシンボルの鳩が2羽向かい合っています。
その姿は、まるで漢数字の「八」のようです。
交差点の中央に近づいてきました。
そして、ちょうど真ん中に来たところで、担ぎ手の方たちが、八幡山を持ち上げ、90度方向転換。
無事、西向きになったところで道路に下すのかと思ったら、そのままぐるっともう1回転しました。
これには、沿道の観覧者たちも喜び、盛大な拍手を贈っていました。
また、外国からお越しの方たちも、大喜びで感嘆の声を上げていましたよ。
向きを真西に変えた八幡山は、四条通を烏丸方面へと進んでいきました。
浄妙山
八幡山に続いて登場する4基目の山は、浄妙山です。
浄妙山は、ファンの多い山です。
河原町通を南下して、四条河原町の交差点へとやってきました。
山上では、筒井浄妙と一来法師がいます。
筒井浄妙と一来法師は、源頼政が平家追討に起ちあがった時に宇治橋の戦いで活躍した法師武者です。
平家の軍勢から射かけられる矢を橋の上で踊るようにかわしたと伝えられています。
山上は、一来法師が筒井浄妙の頭上を飛び越えて先陣に出る瞬間を再現したもの。
人形が宙に浮いている姿が大人気なんですよね。
交差点の中央まで来たところで担ぎ手の方たちが山を持ち上げます。
そして、90度回転させ、山を西に向けます。
見事、真西に方向転換した浄妙山は、そのままゆっくりと進んでいきました。
方向転換は、山上の一来法師ほど派手さはなかったですね。
あまりぐるぐると山を回すと、一来法師がどこかに飛んでいきそうですから、方向転換は控えめの方が良いのかもしれません。
4基目の浄妙山までは、比較的早く四条河原町を過ぎていきました。
手間と時間のかかる辻回しは、ここまででは北観音山だけだったので、速やかに進んでいるのでしょうね。