祇園祭前祭山鉾巡行―蟷螂山、月鉾・2014年

7月17日に行われた祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行。

私は、四条河原町から巡行の後半を観覧しました。

全23基のうち、16基目に登場したのは、蟷螂山(とうろうやま)です。

蟷螂山

多くの担ぎ手に持ち上げられた蟷螂山が、四条河原町の交差点に向かって進んでいます。

蟷螂山

蟷螂山

そして、交差点の中央に来る前に先頭の方たちが、沿道の観覧者に向かってお辞儀をします。

交差点でお辞儀

交差点でお辞儀

蟷螂山は、「かまきり山」とも呼ばれています。

その名の通り、屋根の上にカマキリが乗っかっているんですよね。

屋根の上のカマキリ

屋根の上のカマキリ

蟷螂山は、数ある山鉾の中でも、大変人気のある山です。

その理由は、カマキリの羽根や鎌が動くからなんですよね。

祇園祭の山では、唯一のからくり山とのこと。

蟷螂山が交差点の中央に入ってきました。

そして、担ぎ手が山を持ち上げて、90度回転させます。

持ち上げて回転

持ち上げて回転

この時、カマキリの羽根が上下に動きます。

無事、回転を終えた蟷螂山は、盛大な拍手とともに河原町通を北上していきました。

月鉾

17基目に登場したのは月鉾。

とても背の高い鉾なので、写真に全景を収めるのが、難しんですよね。

月鉾

月鉾

月鉾は、鉾頭に新月型(みかづき)をつけています。

鉾の先の三日月

鉾の先の三日月

まるで、伊達政宗の兜についている三日月のようです。

月鉾は、その装飾が見事で、屋根裏の天井画は円山応挙筆、前懸はメダリオン絨毯、左甚五郎作と伝わる彫刻など、とても豪華であります。

ゆっくりと交差点へ

ゆっくりと交差点へ

交差点の中央に竹をしき、辻回しの準備ができたところで、月鉾がゆっくりと進んできます。

交差点の中央に来た月鉾

交差点の中央に来た月鉾

そして、鉾の前に乗っている扇を持った若者たちが、威勢の良い掛け声をかけます。

辻回しの合図

辻回しの合図

その掛け声の後、大勢の人たちに引っ張られた月鉾が、30度ほど回転。

1回目の回転

1回目の回転

もう一度、掛け声の後に回転させます。

2回目の回転

2回目の回転

かなり北に鉾が向きましたが、まだ、少しばかり斜めになっていますね。

次の回転で、まっすぐ北に向くはずです。

3度目の威勢の良い掛け声の後、力いっぱい引っ張られた月鉾は、無事、辻回しを終えました。

沿道からは、たくさんの拍手。

3回目で辻回し完了

3回目で辻回し完了

月鉾は、とても大きな鉾なので、辻回しは大変でしょうね。

それにしても、屋根の上に載っているお兄さんたちは、鉾が回転するとき、怖くないのでしょうか。

いつも涼しげな顔をして座っています。

夏の日差しを浴びて暑いと思うのですが、どうなんでしょうか。

月鉾が河原町通を北にゆっくりと進むと同時に交差点へは、18基目の白楽天山が進んできました。

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