7月17日に行われた祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行。
私は、四条河原町から巡行の後半を観覧しました。
全23基のうち、16基目に登場したのは、蟷螂山(とうろうやま)です。
蟷螂山
多くの担ぎ手に持ち上げられた蟷螂山が、四条河原町の交差点に向かって進んでいます。
そして、交差点の中央に来る前に先頭の方たちが、沿道の観覧者に向かってお辞儀をします。
蟷螂山は、「かまきり山」とも呼ばれています。
その名の通り、屋根の上にカマキリが乗っかっているんですよね。
蟷螂山は、数ある山鉾の中でも、大変人気のある山です。
その理由は、カマキリの羽根や鎌が動くからなんですよね。
祇園祭の山では、唯一のからくり山とのこと。
蟷螂山が交差点の中央に入ってきました。
そして、担ぎ手が山を持ち上げて、90度回転させます。
この時、カマキリの羽根が上下に動きます。
無事、回転を終えた蟷螂山は、盛大な拍手とともに河原町通を北上していきました。
月鉾
17基目に登場したのは月鉾。
とても背の高い鉾なので、写真に全景を収めるのが、難しんですよね。
月鉾は、鉾頭に新月型(みかづき)をつけています。
まるで、伊達政宗の兜についている三日月のようです。
月鉾は、その装飾が見事で、屋根裏の天井画は円山応挙筆、前懸はメダリオン絨毯、左甚五郎作と伝わる彫刻など、とても豪華であります。
交差点の中央に竹をしき、辻回しの準備ができたところで、月鉾がゆっくりと進んできます。
そして、鉾の前に乗っている扇を持った若者たちが、威勢の良い掛け声をかけます。
その掛け声の後、大勢の人たちに引っ張られた月鉾が、30度ほど回転。
もう一度、掛け声の後に回転させます。
かなり北に鉾が向きましたが、まだ、少しばかり斜めになっていますね。
次の回転で、まっすぐ北に向くはずです。
3度目の威勢の良い掛け声の後、力いっぱい引っ張られた月鉾は、無事、辻回しを終えました。
沿道からは、たくさんの拍手。
月鉾は、とても大きな鉾なので、辻回しは大変でしょうね。
それにしても、屋根の上に載っているお兄さんたちは、鉾が回転するとき、怖くないのでしょうか。
いつも涼しげな顔をして座っています。
夏の日差しを浴びて暑いと思うのですが、どうなんでしょうか。
月鉾が河原町通を北にゆっくりと進むと同時に交差点へは、18基目の白楽天山が進んできました。