梅雨の時期のある日。
京都市東山区に建つ建仁寺を訪れました。
建仁寺の境内はとても広く、見るものがたくさんあるのですが、拝観料が必要ありません。なので、東山散策の際には、訪れておきたいお寺です。
この時期は、数はそれほど多くないですが、サツキやアジサイを楽しむことができます。
放生池周辺の苔
建仁寺は、京阪電車の祇園四条駅から南東に10分ほど歩いた辺りに建っています。
建仁寺の境内に入り、最初に向かったのは三門です。
この三門は、望闕楼(ぼうけつろう)と呼ばれています。
今回は、三門が目的ではなく、その前にある放生池を見るためにここまで来ました。
放生池自体は、この時期に何かがあるわけではないのですが、その周囲に生えている苔が、とてもみずみずしくなっています。
しっとりとした苔を眺めながら、池の周囲を歩いていると、カメたちが陸に上がって甲羅干しをしていました。
どのカメも眠っているようにピクリとも動きません。
放生池を見た後は、境内の東側に移動。
この辺りには、建仁寺の子院がいくつか建っています。
その中のひとつ両足院(りょうそくいん)は、梅雨時になると特別公開されます。
両足院の庭園は、この時期、葉の表面が白くなるハンゲショウが見ごろを迎えます。最も良い時期は、6月末から7月初旬です。
両足院のハンゲショウは、以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってください。
西来院の参道のアジサイ
両足院から少し北に移動すると、西来院が建っています。
西来院の参道脇では、数種類の花が咲いていました。
サツキは、そろそろ終わりに近づいているようで、花が少なくなっていました。
残っている花も乾いたような感じ。
サツキとは対照的にアジサイは、咲き始めたばかりのようです。
どの花も元気いっぱいですね。葉にも汚れがありません。
しばらくは、アジサイを楽しめそうです。
ただ、西来院の近くは駐車場となっているので、車が止まっていると風情が無くなってしまうのがちょっと残念です。
アジサイに混ざって白いクチナシの花もたくさん咲いていました。
まるでプロペラのようです。
今にも空に向かって飛んでいきそうです。
以上、梅雨の時期の建仁寺境内でした。
観光客の方が少なく、のんびりと境内を散策することができましたよ。
なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。