2010年08月26日一覧

三条河原にさらされた足利将軍の木像の首

前回の記事では、室町幕府の史跡が質素だということを紹介しました。 その理由は、長い間、足利尊氏が後醍醐天皇に刃向かった逆賊という評価を受けていたことによるのではないかと言われています。 足利尊氏は14世紀の人物であるのに、彼への偏見は戦時中まで続きました。 特に幕末には、天皇を敬う尊王思想が流行したことから、尊氏に対して強い批判がありました。 そして、その偏見は、足利将軍木造梟首(きょうしゅ)事件へと発展したのです。