京都市山科区には、忠臣蔵と関係の深い寺社がいくつかあります。
今回紹介する大石神社もそのひとつです。
祭神は大石内蔵助
忠臣蔵というと主君の浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の敵を討った大石内蔵助(おおいしくらのすけ)をすぐに思い浮かべますが、大石神社は、その名の通り大石内蔵助を祭神として祀っています。
創建は新しく、昭和10年(1935年)に篤志家達によって建てられました。
境内に入ってすぐに目に付くのは1頭の馬。
馬と言っても小さな馬で、ファラベラ・ミニホースという種類です。
名前は花子で、1999年生まれだそうです。
毛の色が灰色なので、芦毛なのでしょうか。
サラブレッドだと11歳にもなれば、毛の色は真っ白になっているのですが、花子はまだ白くない部分が多いですね。
やはり、馬の種類が違うからなのでしょうか。
大石神社のご利益は大願成就。
やはり、内蔵助が忍耐に忍耐を重ねて主君の敵を討ったから、大願成就のご利益があるのでしょうね。
本殿の正面には大石内蔵助の像が置かれています。
若干小さな像ですが、ご利益がありそうなので、お祈りしておきましょう。
大石内蔵助の像の近くには、義人社という小さな神社があります。
義人社に祀られているのは、赤穂浪士の討ち入りを経済的に援助した天野家利兵衛。
商売繁盛のご利益があるそうです。
ちなみに北区の地蔵院(椿寺)には、天野家利兵衛のものと伝えられているお墓があります。
境内をある程度散策したところで、本殿に参拝。
本殿の両脇には、神社らしく狛犬がいます。
普段は狛犬をあまり気にしないのですが、違和感を感じたのでじっくりと観てみると、口を閉じている吽形(うんぎょう)に角が生えていました。
角が生えている狛犬を見たことがなかったので、ちょっとびっくりです。
大石神社は、大石内蔵助を祀っているということだけあって、境内には忠臣蔵宝物殿もあります。
拝観料は無料です。
中には、赤穂浪士の絵や映画などで大石内蔵助を演じた俳優さんたちの写真が飾られています。
大石神社に参拝した際には、ぜひ拝観してください。
他にも大石神社は、大きな枝垂れ桜があることで有名です。
私が訪れたのは7月だったので、桜の花は咲いておらず、枝にはたくさんの葉が付いていました。
満開の枝垂れ桜については、「SNAP AWAY」さんの京都 大石神社の枝垂れ桜の記事に写真が掲載されていますので、ご覧になってください。
なお、大石神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。