京都市内のやや北に位置するきぬかけの道の散策情報。金閣寺、龍安寺、仁和寺といった世界遺産に登録されている観光名所を1日で散策する方法を紹介しています。
きぬかけの道を巡る
きぬかけの道は、京都市の北に位置する衣笠山のふもとにある通りです。
東西約3kmほどの長さで、この間には、金閣寺、龍安寺、仁和寺といった京都を代表するお寺が、程よい間隔で3つ並んでいます。
いずれも世界遺産に登録されている寺院であることから、きぬかけの道は京都観光の定番コースとされています。
京都に旅行に行きたいけど、どこを観光したら良いのかわからないという京都観光初心者の方におすすめの散策路と言えます。
拝観する順番は、東の金閣寺からスタートし、龍安寺、仁和寺と西に歩いて行くのが良いでしょう。
京都駅からの行き方
京都駅から金閣寺へは市バス1本で行くことができます。
乗車する市バスは、205号(時計回り)、205号(反時計回り)、101号のいずれかです。下車する停留所は「金閣寺道」で、乗車時間は40分前後です。
金閣寺
市バス亭「金閣寺道」から5分ほど歩くと金閣寺に到着します。
金閣寺は、室町幕府3代将軍の足利義満がこの地を気に入り、応永4年(1397年)に西園寺家から譲り受けて山荘北山殿を造営したのが始まりです。
金閣寺が寺院となったのは義満の死後で、正式には鹿苑寺(ろくおんじ)といいます。
金閣寺の一番の見どころは、何と言っても金色に装飾された舎利殿です。
舎利殿は、初層が寝殿造の法水院、2層目が武家造の潮音洞、3層目が禅宗仏殿造の究竟頂(くっきょうちょう)から構成されています。
建物すべてに金箔が貼られているわけではなく、屋根は、さわらの薄い板を重ねた柿葺(こけらぶき)になっています。
境内には、舎利殿の他にも見どころが多数あります。
境内北東の小高い丘に建つ夕佳亭(せっかてい)は、床柱に南天が使われており、建設費用は金閣よりもかかったと伝えられている名茶室です。
金閣寺の詳細は下のページを参考にしてください。
龍安寺
龍安寺は、金閣寺から西に1.5kmほど進んだ場所に建っています。
龍安寺と言えば、虎の子渡しの庭と呼ばれる方丈庭園が有名です。
方丈庭園は15個の石が配されています。
庭園の外には1本の桜の木が植えられており、春になると桜の花が庭園内に入り込み、まるで石庭を眺めているように見えます。
龍安寺のその他の見どころに桜苑や鏡容池(きょうようち)、梅林などがあります。
早春の梅、春の桜、初夏のハナショウブ、夏のスイレン、秋の紅葉と四季折々の景色を観ることができるので、季節を問わず、楽しむことができます。
龍安寺の詳細は下のページを参考にしてください。
仁和寺
龍安寺拝観後、きぬかけの道を10分ほど西に歩くと仁和寺に到着します。
仁和寺は、平安時代前期に創建されました。後に宇多天皇が当寺で出家し、住まいとしたことから御室(おむろ)、または御室御所と呼ばれるようになりました。
仁和寺に到着したら、南の壮大な二王門から境内に入るのがおすすめです。仁王門をくぐりまっすぐ進むと金堂があります。また、境内の東には、仁和寺の見どころのひとつである五重塔も建っています。
仁王門をくぐって左には、御殿があり、内部の拝観ができます。
御殿内の北東にある庭園の池越しに見える五重塔は味わいのある景色です。
春には、境内の西にたくさん植えられた遅咲きの御室桜が満開になり、ここからの五重塔の眺めも見事です。
仁和寺の拝観後は、二王門前の市バス亭「御室仁和寺」から市バスに乗車し、京都駅に戻りましょう。
仁和寺の詳細は下のページを参考にしてください。
所要時間と拝観料
金閣寺、龍安寺、仁和寺は、どのお寺もじっくりと拝観しておきたいので、それぞれ1時間程度の時間が必要になります。各お寺への移動と京都駅の往復も考慮すると、きぬかけの道の散策には6時間はかかると考えておいた方が良いですね。
拝観料は、金閣寺が500円、龍安寺が600円、仁和寺の御殿が800円です。また、仁和寺は春の桜まつりの時は境内に入るのに500円が必要となります。
宿泊
きぬかけの道周辺には、宿が少ないのですが、仁和寺に宿坊の御室会館があります。
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