京都市左京区の一乗寺の散策情報。金福寺、詩仙堂、圓光寺などの行き方や見どころを紹介しています。
一乗寺を巡る
一乗寺は、京都市左京区にある観光地です。
叡山電車に乗り、一乗寺駅で下車すると住宅が建ち並んでいるので、観光地とは思えないのですが、東の山側には多くの観光名所があります。
観光地への入り口とも言えるのが、左の写真に写っている一乗寺下り松です。
山に向かって歩けば、詩仙堂、八大神社、狸谷山不動院があり、北に向かえば圓光寺、そして南に向かうと金福寺(こんぷくじ)が建っています。
一乗寺に訪れるのに良い季節は、サツキや新緑が見ごろの初夏と紅葉の時期です。
混雑しない時期に訪れるなら、初夏がおすすめです。
京都駅からの行き方
京都駅から一乗寺に行くには、市バス5号に乗車し、「一乗寺下り松町」で下車してください。運賃は230円で、乗車時間は約1時間です。
金福寺
「一乗寺下り松町」まで市バスで来たら、そこから一番近い金福寺に向かいましょう。バス停から東に10分ほど歩くと到着します。
金福寺には、サツキの刈込が美しい庭園があります。サツキは5月下旬ころに見ごろを迎えます。
庭園はそれほど広くはありませんが、初夏は拝観者が少ないので、縁側に座ってのんびりと眺めることができます。
庭園から山に登ると芭蕉庵と呼ばれる草庵があります。
芭蕉庵は、江戸時代に松尾芭蕉が当時の住職であった鉄舟和尚と風雅の道について語り合った建物です。
なお、現在の芭蕉庵は、松尾芭蕉を敬慕していた与謝蕪村が再興したものです。また、境内には与謝蕪村のお墓もあります。
八大神社
金福寺の拝観後は、北に5分ほど歩いて、このページの一番上の写真に写っている一乗寺下り松に向かいましょう。
一乗寺下り松を東に5分ほど歩くと詩仙堂と八大神社が建っています。詩仙堂が手前にあるので、詩仙堂を最初に訪れてしまいそうですが、まずは八大神社と狸谷山不動院に行きましょう。
八大神社は、一乗寺下り松で吉岡一門と決闘する前に宮本武蔵が参拝した神社と伝えられています。
境内には、宮本武蔵の像や武蔵を題材とした映画のポスターなどがあります。
宮本武蔵ファンなら一度は訪れておきたいところです。
狸谷山不動院
狸谷山不動院は、八大神社から東に20分ほど山道を歩いていくと到着します。お年寄りの方や体力に自信のない方には、かなりきつい山道なので、パスしても良いでしょう。
境内には、清水寺のような舞台造の本堂があります。山道を登ってきて疲れているところですが、本堂に上がってお参りしておきましょう。
ちなみに本堂からの眺めは、テレビ番組でも紹介されたことがあります。参拝後にぜひ眺めてみてください。
また、境内には宮本武蔵が修業した滝もあるので、八大神社と合わせて訪れておきたいですね。
交通安全のお守りも有名ですよ。
詩仙堂
狸谷山不動院に参拝後は、山道を降りて先ほど通り過ぎた詩仙堂に入りましょう。
詩仙堂を後回しにしたのは、畳に座ってのんびりと庭園を眺めることができるからです。狸谷山不動院に参拝した後の疲れをとるのに最適です。
嘯月楼(しょうげつろう)と呼ばれる建物の前にある庭園は、初夏はサツキ、秋は紅葉が見事です。
心地良い風が吹き抜けていく部屋から庭園を鑑賞できる初夏は特におすすめです。
また、庭園は部屋の中から眺めるだけでなく散策することもできます。緑に囲まれた庭園からは近代的な建物が見えないようになっているので、都会の喧騒を忘れることができますよ。
圓光寺
最後に訪れる圓光寺は、詩仙堂から北に5分ほど歩いたあたりに建っています。
圓光寺の見どころは、本堂の前に広がる十牛の庭です。
地面にびっしりと苔が敷かれた十牛の庭には、たくさんのカエデが植えられているので、初夏の新緑や秋の紅葉の時期は見事な景色が広がります。
また、本堂の中から眺めるだけでなく、庭園内を散策することもできます。
他にも円山応挙の竹林図屏風や出版に使用された木活字などの文化財が展示されています。
一乗寺観光の注意点
一乗寺の観光名所は、狸谷山不動院を除いて、どこも歩いて訪れやすい場所に建っています。
散策時間は、1ヶ所1時間程度として約5時間ほどかかります。狸谷山不動院をパスすれば4時間程度ですべて拝観できるでしょう。
昼食は、あまり観光名所付近にお店がないので、京都駅で済ませておくか、お弁当などを持参した方が良いでしょうね。
宿泊
叡山電車の一乗寺駅近くには、宿がありませんが、一駅隣の修学院駅にはホテルと旅館がいくつかあります。
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