京都市伏見区の鳥羽の散策情報。安楽壽院、北向山不動院、城南宮、鳥羽離宮跡公園を1日で観光する方法を紹介しています。

鳥羽を巡る

鳥羽は、京都の南に位置する地域で、現在では国道1号線や京都南インターチェンジ、工場などがありますが、平安時代には鳥羽離宮が置かれていました。

「都うつりが如し」

応徳3年(1086年)に白河天皇が、鳥羽離宮の造営を開始し、退位後は上皇として院政を行って以来、鳥羽は院政の舞台となったことから、当時の人々からこのように言われるようになりました。

それからも鳥羽離宮は、南北朝の争乱が起こるまで発展を続け、東西1.5km、南北1kmもの範囲におよぶほどの広さがありました。

現在では、鳥羽離宮跡も近代化してしまいましたが、安楽壽院や城南宮など、往時を偲ぶ名所が残っています。

京都駅からの行き方

京都駅から鳥羽へは、地下鉄か近鉄に乗車し竹田駅で下車することになります。乗車時間は約10分程度です。

竹田駅周辺地図

竹田駅は、鳥羽離宮跡の北東に位置しています。ここから南に進んで、安楽壽院、北向山不動院を訪れた後、西に進み、城南宮、鳥羽離宮跡公園と散策してみましょう。

安楽壽院

竹田駅から南に歩いて約5分ほどすると周囲の建物に似つかわしくない多宝塔が見えてきます。そこが安楽壽院です。

安楽壽院は、鳥羽離宮の東殿と呼ばれる地域に鳥羽上皇が創建した寺です。

東殿は、現世に極楽浄土を築いた場所で、安楽壽院の敷地内には、鳥羽天皇安楽壽院陵や近衛天皇安楽壽院南陵といった天皇陵があります。

近衛天皇安楽壽院南陵

往時を偲ぶ近衛天皇安楽壽院南陵の多宝塔。鳥羽離宮内の極楽浄土を築いた東殿に建てられたものであるが、現在では鳥羽のシンボルとなっている。

安楽壽院の詳細は下のページを参考にしてください。

安楽壽院の詳細

北向山不動院

安楽壽院を出て、西に歩いてすぐの場所にあるのが北向山不動院です。

朱色の鮮やかな門をくぐると右手に本堂が建っています。

本尊の不動明王は、今の願い事をひとづだけ叶えてくれるそうなので、ぜひここで祈願してみてください。たくさんの願い事は聞いてくれませんのでご注意を。

北向山不動院の境内

写真右の建物が本堂。興教大師が鳥羽上皇の病気を治すために祈っていると本尊の不動明王が現れて加持祈祷を行い、上皇の病気を治したと言われています。

北向山不動院の詳細は下のページを参考にしてください。

北向山不動院の詳細

城南宮

北向山不動院の前の道路を西に進み、国道1号線まで来たら南に少し歩きます。そうすると城南宮の西鳥居が見えます。ちなみに東鳥居から入るほうが近道です。

鳥羽の観光名所として最も有名なのが城南宮です。

城南宮には、楽水苑と呼ばれる神苑があり、そこには源氏物語に登場する100種類以上もの草木が植えられています。楽水苑には、拝観料500円が必要ですが、ぜひ観てもらいたい神苑です。

楽水苑は、春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭と5つの庭から構成されています。それぞれ異なった趣があります。

城南宮の室町の庭

左の写真は、楽水苑の中にある池泉回遊式庭園の室町の庭。池には大きな錦鯉が泳いでいます。

楽水苑を全て観るには30分から1時間程度の時間がかかります。また、春の山は、その名のとおり枝垂梅やササユリなど春の草木が植えられているので、春に訪れるのがいいでしょう。また、4月29日と11月3日には、平安の庭で曲水の宴が行われます。

城南宮の詳細は下のページを参考にしてください。

城南宮の詳細

鳥羽離宮跡公園

城南宮を観た後は、帰路につくのもいいですが、ついでに鳥羽離宮跡公園にも訪れてみましょう。

鳥羽離宮跡公園は、国道1号線を渡ってすぐの場所にあるのですが、近くに信号がないので、15分ほど迂回する必要があります。

鳥羽離宮跡公園のあたりには、城南宮の楽水苑にある春の山に対する秋の山と呼ばれる築山があります。

また、鳥羽離宮跡公園から城南宮のあたりは、鳥羽伏見の戦い(1868年)の激戦地となった場所で、江戸幕府瓦解の地でもあります。

鳥羽離宮跡公園

鳥羽離宮の南殿があった場所が今では鳥羽離宮跡公園となっています。

鳥羽は、あまり有名な観光名所ではありませんが、平安時代には政治の中心地であったことから、今でもその面影が少しばかり残っています。

また、江戸幕府が倒れ、日本の近代化の歩みが始まった場所でもあり、歴史的にも興味深い地域です。

京都駅からのアクセスが便利な地域なので一度訪れてみてはいかがでしょうか?

宿泊

地下鉄竹田駅周辺にも宿はありますが、鳥羽は京都駅からのアクセスが便利な地域なので、京都駅周辺で宿泊するのも良いでしょう。

地下鉄竹田駅周辺のホテル一覧
京都駅周辺のホテル一覧
京都駅周辺の旅館一覧


スポンサード リンク