秋の壬生寺参拝・2017年

10月中旬に京都市中京区の壬生寺(みぶでら)に参拝しました。

壬生寺を訪れるのは、約1年前に新撰組のコーヒーを買いに行って以来ですね。

なので、今年初めての壬生寺のお参りとなります。

もう秋なんですけどね。

大念佛堂の土塀

壬生寺は、阪急電車の大宮駅、または京福電車の四条大宮駅が最寄り駅です。

どちらの駅からも南西に約5分歩くと、表門の前に到着します。

表門

表門

表門をくぐって境内へ。

境内

境内

石畳が真っ直ぐ本堂に向かって敷かれています。

その途中には、たくさんの旅行者の方たちがいました。

どうやら海外からお越しの方たちのようです。

石畳の上をさらに歩いて本堂の前にやってきました。

本堂

本堂

本尊として祀られているのは、延命地蔵菩薩です。

それでは、本堂にお参りをしましょう。

壬生寺境内には、多くのお地蔵さまがいらっしゃいます。

壬生寺は、古来より地蔵信仰とともに厄除・開運のお寺として知られています。

2月の厄除け節分会は900年もの歴史を持つ行事として、今もなお多くの参拝者が節分の日にお参りに訪れます。

境内の西側にある寺務所。

寺務所

寺務所

門をくぐってみましょう。

門の先には、白砂の上にコケが敷かれたこぢんまりとした庭があります。

白砂とコケと石組

白砂とコケと石組

ちょっとした枯山水庭園ですね。

寺務所では、御朱印をいただくこともできますよ。

私が訪れた日は、数人の参拝者が御朱印をいただくために並んでいました。

こちらは境内の北側に建つ大念佛堂です。

大念佛堂

大念佛堂

安政3年(1856年)の再建で、狂言堂とも呼ばれています。

建物の2階部分で壬生狂言が行われます。

壬生狂言は、節分の日の他に4月29日から5月5日の春の公開(大念仏会)、10月の3連休の秋の特別公開で見ることができます。

壬生寺の大念佛堂は、本舞台、橋掛り以外に、能舞台には見られない飛び込みや獣台(けものだい)などの特異な構造を持っており、他に類例をみない建造物なのだとか。

こちらは大念佛堂の土塀です。

大念佛堂の土塀

大念佛堂の土塀

大念佛堂が重要文化財に指定されたのと合わせて、この土塀も重要文化財となりました。

土塀の下の方にある防護柵は、鉄製ですが、柱間の穴あき板(アルミメガネシート)はアルミ合金製です。

アルミ合金版から必要な大きさの円盤を打抜いた後のもので、通常は再溶解しているものを無駄なく再生活用した省エネルギー材料だそうです。

ちなみに防護柵を寄贈したのは、兵庫県伊丹市に本社がある日本圧延工業株式会社とのこと。

歴史ある重要文化財を守るために最新の科学技術が使われているのが興味深いですね。

北門付近に祀られているのは、三福川稲荷(みぶがわいなり)です。

三福川稲荷堂

三福川稲荷堂

創建年代は不明ですが、社名は壬生寺東方の壬生川が由来です。

明治2年(1869年)の資料では、稲荷川上大明神とも記載されているそうです。

壬生寺周辺は、近世まで湿地帯で田畑に覆われて、稲作や壬生菜の栽培がおこなわれていました。

稲荷明神は、五穀豊穣の神さまですから、この地に三福川稲荷が祀られた理由がわかりますね。

また、稲荷明神は守護神としての性格もあり、壬生寺の鎮守としての性格を有しているとも考えられています。

他にも、子孫繁栄や商売繁盛のご利益を授けてくれます。

縁起の良さそうなお稲荷さんですから、お参りしておきましょう。

阿弥陀堂の前にマンガのワンピースのスタンプが置いてありました。

京都麦わら道中記のスタンプ置き場

京都麦わら道中記のスタンプ置き場

ワンピース20周年を記念した京都とのコラボ企画のようで、京都市内9ヶ所にワンピースのスタンプが置かれています。

その中のひとつが壬生寺ですね。

私も、記念に台紙をいただいてスタンプを押しましたよ。

境内の南西にある壬生寺千体仏塔。

壬生寺千体仏塔

壬生寺千体仏塔

ミャンマーに数多くあるパコダを模したもので、境内にある3千体以上の石仏のうち1千体が安置されています。

お参りを済ませたので、そろそろ境内から出ましょう。

帰りは南門をくぐって外に出ました。

なお、壬生寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊