天授庵の書院南庭のスイレン・2017年

6月下旬に天授庵の本堂前庭を鑑賞した後、書院南庭に向かいました。

天授庵は、趣の異なる2つの庭園があるので、一粒で二度おいしい拝観寺院なのです。

今の時期の書院南庭では、大きな池にたくさんのスイレンが花を咲かせます。

池を覆うスイレンの葉

書院南庭の入り口は、本堂の裏側にあります。

書院南庭入り口

書院南庭入り口

カエデの青モミジとコケが一帯を緑色に染めています。

なんと目に優しい風景でしょうか。

小さな門をくぐると、大きな池があります。

その池に架かる橋を渡って、書院の前にやってきました。

書院

書院

書院の中から眺める南庭は、とても美しいのでしょうが、書院には入れません。

書院南庭は、庭園の中央に大きな池がある池泉回遊式庭園です。

南庭

南庭

水面は、スイレンの葉で覆われ、所々、白色の花が見えます。

スイレンの葉には、カエルがいそうな感じですが、見当たりませんでした。

木の細い枝に上手に立つサギ。

サギ

サギ

何かを狙っているようです。

池には、大きな錦鯉がいますが、さすがに捕まえることはできないでしょうね。

時計回りに池のほとりを歩き、西側にやってきました。

スイレンとカエデ

スイレンとカエデ

書院南庭は、東側が斜面となっており、そこに多くのカエデが植えられています。

カエデの葉は、日当たりの良い部分が焼けて変色していますね。

スイレンの花

書院南庭の池のスイレンは、中央にたくさんあるため、なかなか近くで花を見ることができません。

それでも、池の北側のスイレンは、岸に近いところで花を咲かせていたので、写真撮影できました。

白色のスイレン

白色のスイレン

真っ白な花弁の中央に見える黄色が、まるで金色に輝いているようであります。

じっと見つめていると、真ん中から小さな仏さまが出てきそうな感じですね。

スイレンを観賞していたら、錦鯉が近づいてきました。

錦鯉

錦鯉

人が岸に立つと、エサをもらえると思うのでしょうか。

体長1メートルほどありそうな立派な錦鯉でしたよ。

2つ並んで咲くスイレンの花。

並んだスイレン

並んだスイレン

純白の花弁が、つやつやしています。

この日は曇り空でしたが、スイレンの花には光沢がありましたよ。

緑色の葉が水面を埋め尽くしていますが、その隙間から顔をのぞかせるように咲くスイレンは、より白さが目立ちます。

スイレンの花と葉

スイレンの花と葉

私が書院南庭を鑑賞している間、他に訪れている観光客の方は1組か2組しかいませんでした。

梅雨から夏にかけて、京都はどこも観光客が少なくなります。

混雑が苦手な方は、今の時期に京都に旅行するのがおすすめです。

でも、暑いですから適度に休憩を挟みながら散策した方が良いですね。

池をぐるっと1周したので、書院南庭から出ることに。

書院の近くに植えられている夏椿が、コケの上にたくさんの花を落としていました。

コケに散る夏椿

コケに散る夏椿

花の命のはかなさを感じさせる光景です。

拝観受付の前では、キキョウが咲き始めていましたよ。

キキョウ

キキョウ

天授庵は、紅葉の時期に拝観するのが最もおすすめなのですが、梅雨から夏にかけて咲くスイレンもきれいです。

夏の京都観光の際は、スイレンを見に天授庵を訪れてみてはいかがでしょうか。

なお、天授庵の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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