三十三間堂の春桃会・2017年

桃の節句の3月3日。

全国各地で雛祭が行われる日ですね。

京都市東山区の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)でも、春桃会(もものほうえ)が行われました。

普段は拝観料が必要な三十三間堂ですが、春桃会の日は無料で参拝できます。

ということで、私も3月3日に三十三間堂を訪れました。

十一面千手千眼観世音

三十三間堂の最寄り駅は、京阪電車の七条駅です。

駅から東に5分も歩けば、三十三間堂に到着します。

入り口の普門閣には、春桃会の案内が出ており、「本日無料公開」と記載されていました。

入り口

入り口

ちなみに三十三間堂は、新成人が通し矢を行う大的大会の日も無料で拝観できますよ。

門をくぐり、本堂に向かいます。

玄関で靴を脱ぎ本堂の中へ。

堂内には、1,001体もの観音さまがずらっとお並びです。

三十三間堂の観音さまは、正式には十一面千手千眼観世音といい、ひとつとして同じ顔の観音さまはいらっしゃいません。

堂内の中央には、大きな観音さまがいらっしゃいます。

観音さまとつながった紐が賽銭箱の上に吊るされていたので、この紐に触れてお参り。

これで観音さまとご縁を結べたでしょう。

たくさんの観音さまが建ち並ぶ前面には二十八部衆の像もあり、また、堂内の左右には風神と雷神の像も安置されています。

堂内の一番南側に仮設と思われる階段があり、その上から見渡す堂内は圧巻でしたよ。

この階段のようなものは東風壇(こちだん)というそうです。

観音さまの後ろ側の廊下には、様々な展示物があります。

これらの展示物を見ながらゆっくりと進み、そして、再び玄関に戻ってきました。

なお、春桃会では、女性限定で桃のお守りが500円で授与されていましたよ。

境内を散策

本堂から出て境内を散策しましょう。

この日は、参拝者がたくさん訪れており、昼食処も出ていました。

昼食処

昼食処

昼食処の後ろには池があります。

池

池の周囲には桜がたくさん植えられていますが、まだほとんどが枝だけの状態。

早咲きの河津桜は開花していましたが、1分咲きです。

河津桜

河津桜

池の周囲には、桜の他に椿も植えられています。

椿

椿

椿は、全体的に見ごろでした。

法然塔の近くの椿も満開です。

法然塔と椿

法然塔と椿

元久元年(1204年)3月に土御門天皇が後白河法皇の13回忌を行った際、請いを受けた法然が音曲に秀でた僧を伴って六時礼賛(ろくじらいさん)を修しました。

法然塔は、その遺跡で、いまも参拝する方がいるそうですよ。

本堂の東側には寄席会場が設けられていました。

寄席会場

寄席会場

ここでは、京都女子大学落語研究会と天台宗僧侶で落語家の鶴の団姫(まるこ)師の寄席が行われます。

私が参拝した時は、まだ寄席の時間になっていなかったので、何も行われていませんでした。

境内の東側の塀に設けられた廻廊。

廻廊

廻廊

全体的に鮮やかな朱色で装飾されており、雅であります。

本堂の西側にやってきました。

ここは通し矢の射場(しゃじょう)として使われます。

「通し矢」射場

「通し矢」射場

大的大会もここで行われます。

白色の枝垂れ梅が咲いていました。

枝垂れ梅

枝垂れ梅

まだ咲き始めて間もないようで、2分咲き程度でした。

それでも、花が咲いているだけで華やかになるものです。

真っ黒の本堂だけだと、何やら工場のようです。

本堂の三十三間堂は、今は真っ黒ですが、昔は丹塗りされていたそうです。

三十三間堂

三十三間堂

先ほど見た東側の塀の廻廊のような朱色だったのでしょうか。

丹塗りされた三十三間堂も見てみたいですが、修繕工事の際に再び丹塗りされるのかどうかはわかりません。

本堂の西側でも、河津桜が咲き始めていました。

春はすぐそこまでやって来てますね。

なお、三十三間堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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