京都の紅葉狩りコース-瑠璃光院、八瀬もみじの小径、蓮華寺編

京都市左京区を走る叡山電車の沿線沿いには、多くの紅葉の名所があります。

比叡山へと向かうケーブルカーの乗換駅である八瀬比叡山口駅近くにも、瑠璃光院(るりこういん)、八瀬もみじの小径(こみち)、蓮華寺といった紅葉の名所があり、近年、人気になってきています。

瑠璃光院

京都駅からJRに乗車して東福寺駅で降り、京阪電車に乗り換えます。

そして、出町柳駅まで行き、叡山電車に乗り換えて八瀬比叡山口駅に向かいましょう。

八瀬比叡山口駅を出ると、肌を刺すようなひんやり感。

八瀬は空気がきれいなので、心身がリフレッシュするような感覚を覚えます。

まずは、高野川沿いの紅葉を見ながら5分ほど歩き、瑠璃光院に行きましょう。

瑠璃光院は、春、夏、秋に特別公開されるお寺で、特に秋の紅葉が人気があります。

瑠璃光院

瑠璃光院

山門の前に到着すると、すぐに紅葉が美しいお寺だとわかるでしょう。

瑠璃光院には、瑠璃の庭と臥龍の庭と呼ばれる2つの庭園があります。

瑠璃の庭の敷地には、ふんわりとした苔が敷かれており、赤色のモミジと緑色の苔の対比が見事です。

また、瑠璃の庭の紅葉は2階からも観賞でき、まるでモミジが空中に浮いているかのような風景を見られますよ。

モミジが床や机に映り込んだ「床紅葉」や「机紅葉」も人気です

臥龍の庭は池泉式庭園となっており、斜面にカエデが植えられています。

池に映る紅葉もきれいです。

京都市中心部よりも冷え込むためか、黄色に色づいたモミジを見られるのも瑠璃光院の特徴と言えますね。

なお、瑠璃光院の拝観料は、その年によって異なっていますが、近年は2,000円と高めに設定されています。

秋の特別拝観は、瑠璃光院の公式サイトで予約が必要です。

八瀬もみじの小径

瑠璃光院の次は、再び高野川を八瀬比叡山口駅方面に戻り、さらにケーブル乗り場へと向かいます。

ケーブルには乗りませんが、この辺りには、八瀬もみじの小径があるので散策しておきましょう。

八瀬もみじの小径

八瀬もみじの小径

約3,700平方メートルの敷地にカエデが群生しており、自然の中で紅葉を楽しめます。

都会の喧騒を忘れて眺める紅葉は、心を和ませてくれます。

それほど人が多い場所ではないので、のんびりと紅葉狩りできますよ。

八瀬もみじの小径は、無料ですから、瑠璃光院を拝観した後には必ず立ち寄りたいですね。

蓮華寺

八瀬もみじの小径の後は、叡山電車に乗車して1駅隣の三宅八幡前駅に行きます。

駅を出たら、高野川沿いの道路を八瀬方面に10分ほど歩くと、蓮華寺に到着します。

山門が小さいお寺なので、見落とさないように注意しましょう。

山門をくぐると、目の前に美しいモミジが現れます。

つい山門前で立ち止まって見とれてしまいますが、ここは後に回して建物の中に入りましょう。

蓮華寺には、書院の前に池泉式の庭園が設けられています。

蓮華寺

蓮華寺

池の周囲には多くのカエデが植えられており、秋になると様々な色に紅葉します。

参拝者は少な目ですが、観光バスで団体旅行者が訪れることがあるので、その時には書院の中が窮屈に感じます。

晴れた日なら、庭園に差し込む太陽の光が、池や周囲のモミジをキラキラと輝かせてくれます。

ただ晴れている日は、太陽光が明るすぎて写真を撮るのが難しいです。

庭園の鑑賞後は、山門付近の紅葉を眺めて蓮華寺から出ましょう。

蓮華寺は、山門付近のカエデは庭園のカエデよりも早く色づきます。

山門付近の紅葉が終わりかけていても、庭園は見ごろということもありますから、外からちょっと覗いただけでは庭園の紅葉の状態を判断できません。

したがって、蓮華寺の前まで来たら、迷わずに中に入りましょう。

なお、蓮華寺の拝観料は500円です。

拝観に要する時間は、瑠璃光院が30分から1時間、八瀬もみじの小径が30分、蓮華寺が30分から1時間です。

お食事は八瀬比叡山口にあるお店で済ませるのも良いですし、高野川を眺めながらお弁当を食べるのも良いでしょう。

京都駅と八瀬比叡山口駅との往復に約2時間30分かかりますから、所要時間は約6時間です。

他にも叡山沿線沿いの紅葉の名所を散策するのであれば、出町柳駅で叡山電車の1日乗車券を購入するのがおすすめですよ。

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