神幸祭で賑わう御香宮神社の境内・2016年

10月上旬に京都市伏見区の御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)に参拝してきました。

御香宮神社は、伏見区でも割と有名な神社で、徳川家康ともゆかりがあります。

家康が伏見滞在中に3人の男児に恵まれたことから、以来、徳川家の産土神(うぶすながみ)となり、また、現在でも安産や子育てのご利益を授けてくれる神社として信仰されています。

千姫神輿と大獅子

御香宮神社の最寄り駅は、近鉄電車の桃山御陵前駅または京阪電車の伏見桃山駅です。

どちらの駅からも、東に3分ほど歩けば御所香宮神社の表門の前に到着します。

道路の真ん中に大きな鳥居が建っているので迷うことはないでしょう。

今回は、表門ではなく北門から境内に入ることにしました。

これまでに何度も御香宮神社に参拝していますが、北門をくぐるのは初めてであります。

北門

北門

北門の前には、御神燈が立っていますね。

境内の北側。

境内北側

境内北側

境内の北側には、東照宮や摂社末社がいくつか建っています。

参道を南に進み本殿へ。

本殿

本殿

何やら本殿の周りが騒がしいなと思ったら、御香宮神社では神幸祭が行われている最中でした。

神幸祭は、毎年10月上旬に行われる御香宮神社の祭礼です。

これまでに神幸祭を見に来たことがなかったので、何の知識もなく御香宮神社を訪れてしまいました。

北門前の御神燈は、神幸祭の期間中だったから立っていたんですね。

とりあえず、本殿にお参りです。

本殿の後ろに建つ割拝殿。

割拝殿

割拝殿

建物の中央が通路となっています。

その通路の横に猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)が祀られています。

猿田彦命と大獅子

猿田彦命と大獅子

さらに2基の大獅子もありますね。

猿田彦命と天鈿女命は、神々の道案内をした夫婦の神さまということで、神幸祭の神輿渡御の際に御香宮の大神さまの巡行路を災いのないように祓い清めるのだとか。

また、大獅子は右側が雄で左側が雌だそうで、渡御の先駆けをなします。

大獅子は、文政4年(1821年)に当時の伏見奉行であった仙石大和守久功が、重病の全快祝いとして寄進したものです。

重量は17貫(約64kg)以上と言われています。

あまりの重さに奉仕する団体が他になかったため、木挽町獅々若組に奉仕を一任されたとのこと。

以来、木挽町青年団、乾青年団、札場会の若者に受け継がれ、獅子巡行が行われているそうです。

つまり、獅子巡行は選ばれし者たちによって代々受け継がれているということですね。

境内の西側にも金色の神輿が展示されていました。

神輿

神輿

こちらは千姫神輿と呼ばれています。

慶長2年(1597年)に徳川秀忠の長女千姫が誕生した時にそのお祝いとして寄進されたものです。

日本一重い神輿として氏子の自慢のひとつだったのですが、あまりに重いため今はかけなくなっており、祭礼期間中は展示されるだけとなっています。

ちなみに重さは600貫(約2,250kg)、長さ5.1メートル、高さ3.5メートルです。

お相撲さんやプロレスラーでも、担ぐのは厳しそうです。

千姫神輿の近くでは、甲冑も展示されていました。

甲冑

甲冑

この甲冑は、明治の初めに伏見在住の武家から寄贈されたもので、江戸中期から後期のものだそうです。

毎年武者行列に使用されるとか。

甲冑の補修保存のための寄附を募っていたので、賽銭箱にいくらか投げ入れておきました。

こちらは、戦国時代の足軽が着けていそうな胴丸。

足軽が着けてそうな胴丸

足軽が着けてそうな胴丸

参道には、たくさんのお店が出ていました。

参道

参道

どのお店も準備万端。

地元の子供たちが、楽しそうにお店を見て回ってましたよ。

境内の南側に建つ表門から外に出ましょう。

表門

表門

表門の周辺もお祭りらしい景色ですね。

2016年の神幸祭は10月9日までです。

なお、御香宮神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊